【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ36)

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３５話ページ36

「おっはよー爆豪！昨日もA先輩の所に行ったのかー？」

「相変わらずお前もめげねぇよな！漢気って奴か！？」

「るっせぇ！！」

「いや、上鳴や切島以上にお前が一番うるさいからな。」

昨日、Aの家に見舞いの為行った爆豪は１Aの自席についていると、上鳴、切島、瀬呂の3人が来た。
朝からわざとかそうでないのかわからない、教室中に聞こえるくらい大きな声で話す上鳴に爆豪はイラつきを覚えるが、否定は出来ない。

昼休みや放課後に爆豪がAの元に訪れるのは１Aや２Aの生徒は皆知っているどころか一種の名物になっていた。
爆豪もそれはわかっているし、辞やめる気は毛頭ない。が、朝学校に登校して来て男3人に囲まれるようにしてその事に触れられるのはたまったものじゃない。

お得意の爆破でも仕掛けてやろうかと思った時だった―――

『唸れ！俺の剛腕！！』

「っっ！あ"あ"！！？」

聞き覚えのありすぎる声と共に側頭部に強い衝撃が襲った。
”何か”が投げつけられた方向を爆豪も含めたクラスメイト達が見ると、教室の入り口の所には投球ホームのまま腕を下げたAが立っていた。

「なっっにしやがるてめえ！！」

昨日の熱はもう下がったのか、もう学校来て平気なのか。次会ったら聞くべき言葉も消え失せ出て来るのは理不尽な暴行への批判。
何事かと見てくるクラスメイト達も気にせず先輩相手に敬語も使わずに怒鳴り散らす爆豪を他所に、瀬呂は爆豪に向かって投げつけられた”何か”を拾い上げる。