【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ27)

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２６話ページ27

「今日のヒーロー基礎学は一味違う！君たちの先輩との戦闘訓練だ！！」

オールマイトによるヒーロー基礎学の授業開始前、なぜ訓練場に爆豪を含む１Aの生徒がいるのか不思議だった。
それは爆豪達も分からなかったみたいだが、このオールマイトの言葉によりAにとって最悪な答えが出た。

今回の目的は１年には今まで習った事や体育際での経験を活かして戦い、また、先輩から戦い術を学ぶこと。
２年も概ね同じだが、今回の一年は優秀な人材が多い為、大いに焦ってほしいのだろう。

『殺意。』

「やめろ。」

現在のオールマイトへの感情を素直に口にしたら隣にいた犬神に頭を叩かれた。

オールマイトが”戦闘訓練”と言った瞬間、爆豪が物凄い速さでAの方を見て目を輝かせたのだ。
その表情を見たものはその圧倒的敵感に驚いただろう。

「それって2年と戦うっつーことっすよね。俺、A先パイがいいっす。」

「ん～～～残念だが爆豪少年、戦う相手は公平にくじ引きだ！！」

１Aの生徒の名前を書かれた紙を２Aの生徒が引く。
引いた相手と個性ありで1対1で戦うというシンプルなものだ。

『はっっ！残念だったな爆豪少年！！！』

「るっせえ！！絶対あんたと戦ってやるからな！！！」

吠える爆豪にそれを宥めようとする彼のクラスメイト達。
そんな１Aのやり取りを尻目にオールマイトが持つクジを引く。

『……チッ、めんどくせ。』

Aは１Aの生徒の名前を全然知らないし、知ろうともしていない。
そんなAでさえ知っている、聞き覚えのありすぎる名前が、引いたクジに書かれていた。