【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ24)

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２３話ページ24

Aと爆豪の修行は基本一本勝負。どちらかが負けたら終わり。
毎回気付いたら倒されている爆豪も回数を重ねる内により長い時間相手が出来るようになった。

自分でも対人での戦闘能力が上がったと自覚した頃、体育祭が始まった。

『やあやあやあ、おめでとう爆豪クン。お揃いだね。』

「俺は認めねぇえ！！！！」

結果を言うと、爆豪は修行の成果もあったのか雄英体育際で一位を取った。
しかし、最後のトーナメント戦で轟という相手が本気を出していなかったらしく、それを不満に思った爆豪は納得いっていない様子。

ついでに言うとAも去年同様、一位。
相手も対策を取ってきたり強くなったりで去年程圧倒的ではなかったが、それでもかなりの差をつけての勝利だった。

「こんな一位なら俺は欲しくねぇ！！俺が欲しいのは先パイみたいな圧倒的一位だ！！」

子供みたいに駄々をこねる爆豪の口にはオールマイトによって無理やり貰わされた金メダル。
今は体育祭が終わって結構経ったがまだ咥え込んでいたのか。

『お前さ、一回戦敗退したやつが頑張って足掻いたら上位に食い込めると思うか？』

「あ"！？んなわけねぇだろ！！」

『それと同じ。一回負けた奴がどう足掻いても負けは負け。一回勝ったらどう足掻いても一位なんだ。
認めろ。受け入れろ。そしてまた圧倒的な力を手に入れて、今より強くなってるであろう来年の相手を今度こそ叩きのめせ。

……それでいいだろ。』

Aの言葉に何も言い返せないのか、押し黙る爆豪。

普段は煙草だ女だと倫理的に良くない言葉を発してはいるが、いざという時は先論で論破してくる。
たまに(煙草の件等の)法律に対しても論破して来ようとはしているが。

「…先パイ、やっぱまだ特訓続けてもらえないっすか……？」

体育際が始まる前に無事、月一の食費兼小遣いを入手したAは爆豪との条件付き特訓は終了していた。
終了する時も結構しつこく迫って来ていたが、Aはそれを元の通り全て受け流してきていた。

「先パイ、いつも俺の苦手な動きとか癖とか見抜いて、それを克服してくれるような動きしてくれてたじゃないっすか。
それに、個性の使い方とかアドバイスしてくれたり、そういうのって似た個性の先パイしか頼めねーし。

何より……先パイとの特訓、マジで楽しかったんすよ。」