【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ13)

今日:19 hit、昨日:37 hit、合計:324,273 hit

１２話ページ13

『井の中の蛙大海を知らず。』

「はっ…？」

『君は随分と周りの人間に恵まれなかったんだな。』

もし彼と対抗できる相手が一人でもいたら、彼はこんな自尊心の塊の人間にはならなかっただろう。
自分より下の人しかいなかったから、彼は雄英という大海に出て、その最強というプライドが崩さた。

…いや、いたのか。彼に対抗できる人物が、たった一人。

緑谷出久。

彼だけは爆豪に対抗できた。しかし、なにも力の持たない無個性だった。

もし緑谷に個性があったのなら、爆豪は今よりもっとましな性格になっていたのだろう。

『君みたいな才能ある人間にも弱点はある。それがプライド。
”自分は皆より優れている”という思いが邪魔して、いざ負けるとそれを簡単に認めず前に進めない。
そして”自分は皆より優れている”から自分の力に慢心してしまう。

そんなプライドの塊にとって一番難しい事は何だと思う？』

「……？」

『俺は負けた、怖いと、相手の方が強いと認める事だ。
君はそれが出来たんだ。ちゃんと前に進めた。今日、君はまた一歩成長したじゃないか。』

「！！……、俺、ナンバーワンヒーローに…なれますか…？」

『いや、それは無理だろ。』

「…はあ？」

『いやいやいや、どこの世界にんな口悪くて人相悪くて凶暴ないじめっ子のガキ大将なナンバーワンいるんだよ。あほか。
７週くらい輪廻転生繰り返さないと無理だろ。』

「……………。」

『大体、俺から見た君の第一印象、敵の下っ端だし。無理だろ。諦めろ。』

「っっ！！！輪廻転生って最早俺じゃねぇじゃねぇかクソが！！！なるわ！！！ナンバーワン！！！」

『やっぱお前向いてねー。』

「向くわっっ！！！」