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新学期の憂鬱 ページ3

新学期初日からまだ1日も経っていないのに、僕のクラスの担任の噂は学校中に広まっていた。


そして、そのクレイジーな先生に目をつけられた僕もまた噂になった。

いつのまにか事実と空想が混ざり合っていて、

放課後に職員室に呼び出された頃には耳を塞ぎたくなるような話がでっち上げられた。

"あの二人はデキてる"

なんて、初対面のアブナイ先生と何の取り柄もないモブの僕がそんな関係になるわけないだろ?



職員室の奥の相談室で、目の前のコスプレスーツ先生から逃げ出したくて堪らない気持ちでいた。

デ「へぇ〜そんな噂が広まってんのw
じゃあその通りの関係になっちゃう?
おまえチェリーだろ?
俺ちゃんソッチ系は上手いよ」

いや、ほんと何?この人ほんとに教師?

デ「本業は"掃除屋"だ
せんせーなんか俺には向かねぇしな」

ほら、命の掃除屋だってさ

しかもエスパー?勝ち目ないよ

もう逃げよう?

僕の足、震えてて言うこと聞かないんだけど。

『…じゃあなんで先生やってるんですか』

デ「そりゃ、依頼だからだ」

『さっきの紙飛行機に書いてあった"あの薬"と何か関係があるんですか』

デ「関係があるんですかってw
オイオイしら切るつもりか?
下手なことはやめとけ
A・クスノキ、あんたが薬流してんだろ?
全部調べて証拠もあるんだよ
素直になったら、せんせーご褒美あげちゃう」

何の話!?

もうこれ夢なんじゃないかな

先生は向かいのソファーに深く腰を掛けて、マスク越しでも分かるくらい悪人面をしている。

デ「夢かどうか、素直になるまで試してやろうか?
こんなカワイイ顔して、人は見かけによらないってマジだったんだな
あんたの流した薬で人生パーになった薬中のガキを一人知ってんだよ」

すごい圧をかけられて、正直…それだけで不整脈からの心臓発作起こしそう

『……いや、あの、人…ちがい……です』

デ「これくらいじゃ話す気にもならねぇってか?
いいぜ、せいぜい頑張って逝かないように根元握ってろよ
すぐに果てたんじゃ、楽しくないからな」

『っ!!?____ぁ__ッ__』

先生は俺の左手の親指にペンを突き立てた

声にならないほどの悲鳴と激痛、止まりそうにない血

デ「なんだよ、もう泣いてんのか?
まだまだこれからだってのに」

痛くて、痛みを通り越して麻痺し始めてる親指

ペンの先が骨までいってる


『ぐっ___っッ____ほんとに、…人違い……だから
、』

憂鬱なんてもんじゃない

最悪な新学期だ

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作者名:makura | 作成日時:2019年5月27日 22時

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