白情【宮侑】 (ページ39)

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38話ページ39

「なぁ、侑～」

「うん？」

俺にベタ惚れで元から組んでる腕に擦り寄ってくる新しい彼女

「その…今度さ…ちゃんとデートしたいなぁって」

「ええよ！しよしよ」

「やった！嬉しいわ私！どうしよ…どこ行こっ～」

最初は遠慮しがちやったけど徐々に欲を出してくる

そうや、女はこんなもん

いつも俺に更に気に入られようと頑張ったり、話しかけてくる

やっぱり俺は1番やないと気が済まへん

お前は俺には不釣合いやってんA

「帰りどっか寄って帰らん？」

「えっ！？いいの？侑部活で疲れてるんじゃ…」

「その疲れを今、目の前の可愛い彼女で発散しとるんやん～」

ガバッ

「ふあ！あはは、もー、侑はすぐに抱きついてくるんやから～！」

ギュー

「だって、ホンマやねんもん…」

2人の男女の距離がどんどん近付いていく

夕焼けの懐かしみのある馴染み深い雰囲気が後押しするかのように綺麗に赤くなっていく

「あ、侑…近い…」

「なぁ…してもええ？」

そして

女の言葉を聞かずに男は口づけをした