23話 ページ23
「……何…」
「いや、あのそのな〜…」
いくら可愛い子でも上目遣いで睨まれたら怖いもんやな
どないしよ…
あ!せや!
パン屋に誘ったろ!
いくら怒ってても美味いもん食うたら少しは機嫌良くなるやろ
「あのさ、パン屋行かへん?俺のオススメの店でめっちゃ美味いんよ。1人で食うんもアレやし…」
嘘や。全然1人で食える。
黙って返事をまっていると
「………行こうかな。…」
さっきより呼吸も落ち着いていつものAさんらしいさが戻ってきた
「ほないこか〜」
ちょっと歩いたら見えてきた
焼き立てのパンが綺麗に並べてあるのがわかる赤をメインにした店、外にもいい匂いがもれてきてる
「いらっしゃいませ〜」
「どれにするん?」
「ど、どうしよう…ほんとにどれも美味しそうで選べない!」
「俺のオススメはコレやで」
「じゃあ、コレにしようかな」
2人でお会計に並ぶ
後ろでゴソゴソと探る音がした
「あ、俺が払うから財布しまっててええで」
「え!でも…」
「気持ちだけでええよ、俺が誘ったんやし。混んでるし外で待っとき」
「うん、分かった…」
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作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時