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3話 ページ3
「いんやー、でもほんまAちゃんてかわええな」
ニヤリという効果音がつくような顔で私の顔を覗いてきた
ち、近い……
反射的に顔を直ぐにそらしてしまった
関西の人ってこうゆう感じなのかな…
私は高校生になって急にこっちに引っ越してきたからまだまだよく分からないし慣れていない…
そんな私の心の中が読めるのか
「そういえばAちゃんて関西人ちゃうんよな？」
返事をしようと顔を横に向けると
「ほら、やっぱりべっぴんさんやん」
つぎはフッとした安心感を与える優しい微笑み
自分でも顔に熱が集まるのを感じた
よく頭が回らない
「え、……そ、そんなことな」
「あるで」
慌てすぎて目線を合わせることが出来ず声を震えさせて彼の言葉を否定するが
その彼に言葉を遮られてしまい、余計によく分からなくなった
1、2、3……
彼と私の時間だけが止まっていたかのようだった
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作者名：(名前) | 作成日時：2020年5月3日 19時
