母国を愛す【ワートリ】

ー第二章ー ページ19

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「林藤支部長、捕虜を二名、連れてきました〜」
「よし、入れ。三人共。」





ジン、という男に連れられて私とヒュースは部屋に入る





「お〜若いな。歳は？」
『…………………15、と16だ。』






その言葉と共にヒュースがチラリ、と私の事を見る。“勝手に情報を出すな。”そう言いたいんだろう。しかし、最低限の情報を出さねば私たちの、命が絶たれる。それだけは絶対に避ける。何があっても。







「OK。迅、小南を呼んできてくれ。」
「了解、ボス。」







ジンが少しの間離れ、今度は女を連れてくる







「ちょ、待ってよ迅！なんで私まで……修の所にも行きたいんだけ………ど」
「小南。アフトクラトルの捕虜だ、女の子の方の着替えとか部屋を準備してもらっていいか？」






着替え？部屋？………なんのことなのか分からない。







「……わかったわ。ホラ、付いてきなさい。何着か服、貸したげるわ。」
「ほら、行ってこい。」
『……分かった。』







ヒュースも……気をつけて。








私は自分の眉間に皺が寄っているのを感じながらコナミ、という女について行くことにした

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