確かに恋だった［YouTuber短編集］

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(エイジ(アバンティーズ)さんがいいねしました)




「え？ちょっと、何してんの」



エイジのお気に入り欄の一番上には、色んなYouTuberさんの中に混じった一般人の私のツイートがいる。どう考えても不自然でどう考えても意味深で、呟いたのは私の方だったけれど言いようのない不安が押し寄せてきた


「まだつまんなかった？」


口角を上げて企んだ顔をしたエイジが怖い。きっと倍返しされるな、と自分の行動を後悔した。


「そんなこと言ってないんだけど」


「ふーん」

エイジがまた何かを携帯に打ち込み始める。もはや、カチカチと聞こえる操作音さえ落ち着かない。また私の通知音が鳴る。




(@avntiskami 今から構ってあげる)




通知を見た瞬間、ドキッと心臓が音を立てた。フレーズも行動もどう考えてもおかしい。何十万人といるフォロワーを前にして、彼は正気なんだろうか？こんなの誰が見てもまずい。メンバーでもないYoutuberでもないモデルでもない赤の他人の私には荷が重すぎる。



「エイジちょっと何考えてんの、早く消してよ！」



「構って欲しかったんじゃないの？」

そんな怒んないでAちゃん。なんてふざけたエイジが至極楽しそうに笑う。私はこんなの全然楽しくない。


「ありえない…もっと考えてよ」

まーた喧嘩してる、二人とも落ち着いてよ、と3人の呑気な声が聞こえてくるけど今は落ち着ける状態じゃない。エイジの携帯を取り上げようと必死に手を伸ばしてもその手は片手で制御されて相手にすらされない。


「もう消したって」



(このツイートは削除されました)



もう一度見てみな、と開いたページには確かにもう先程のツイートはない。ツイートしてから消すまでの時間、約２分。それでも万が一誰かに見られてしまってはいないかと気がかりで仕方ない



「エイジ頭おかしい…」



SNSの影響力は半端ではない。そんなの彼等が一番分かってるはずなのにエイジは気が狂ってしまったのだろうか。



「気づかれるのも時間の問題かな」




他人事のように呟いたエイジのお気に入り欄には、まだ不釣り合いなツイートが居場所をなくしていた。



(神様、私達の悪ふざけを許して！)



話の纏まりがなくてビックリしています。どうしよう。 いいねとリプ辺ってテンション上がるよなぁ→特別扱いされたら嬉しいよなぁから何故か少しエイちゃん狂気的になっちゃったよ！笑
キュン要素ないなごめんなさい…

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