確かに恋だった［YouTuber短編集］

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「りく起きたの、朝ごはんは？」



「…いらない」



「え、いらないの？」



「いらないから…こっちきて」


そう言ってグイッとあたしをもっと引っ張ったりくの力の反動で、また腕の中にすっぽりと入る。今度は本当に抱き枕のように足まで絡ませて、あたしはもう身動きが取れない。
彼は「おはよ」と微笑んだ。だからあたしも同じようにおはよ、と微笑み返す。



「もうちょっと一緒に寝てたかった」



そう言ってフニャッと笑ったりくの癖のある髪の毛には寝癖がついている。歳下だけど大人だなと感心する場面が沢山あるけど、寝起きはやっぱり素直であどけない。りくといると穏やかな時間が流れるし、彼には人を癒す力がある。今だってそうただ抱きしめられているだけなのに、なんだか幸せな気持ちでいっぱいになる



「今日は予定なんもない？」


「んー、ないかな」


「そしたらまたAの家に帰ってくる」



いいかなぁ、と呟いたりくがやっぱりすっごく可愛くて、あたしはもちろん！と抱きつかれている倍以上の力で抱きしめた。痛いよ、と呟いたりくだけどその顔は笑っていて二人顔見合わせててキスをした。


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(りくの好きなもの、作って待ってよう)


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動画で着ていたりくくんの黒いスエットにジャージ姿を想像して呼んでもらえると嬉しいです。笑

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