ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス1-2 ページ43
「そういえば、皆さんは探偵社に入る前は何を?」
敦の何気無い問いだったのだが、何故かしん、と静まりかえった。
「うふふ、新入りは先輩の前職を当てるのが定番なのだよ」
「えっ……と、じゃあ谷崎さんと妹さんは学生?」
当たりだった。
「じゃあ国木田君は?」
「よせ、俺の前職などどうでも……」
「うーん、お役人さん」
「惜しい!学校の先生だよ」
敦は国木田が黒板の前に立ち「ここはXの累乗を使うに決まっているだろう!」などと言っている姿を想像してみた。ぴったりだと思った。
「じゃあAちゃんは?」
「陰陽師……だよね」
『うん。まぁそれはそうなんだけど、どこの所属だったと思う?』
「え……お寺……いや、神社?」
『ざんねーん、政府だよ』
「せ、政府!?」
「ちなみに俺の前職は社長だから」
「いつまでその設定引ッ張るンですか……」
「じゃあ私は?」
太宰が自分を指さし、にこにこと笑う。
「無駄だ。こいつの前職は誰も当てられん。懸賞金が膨れ上がってる」
「け、懸賞金……ちなみに如何程……」
『なんと!総額70万円!』
「な、70万ンンン!?」
お金に釣られた敦が、片っ端から思いつく職業を口にしていく。しかし太宰は全て首を横に振った。
「本当は、浪人か無宿人の類いだろう?」
「違うよ、この件で私は嘘など吐かない」
国木田の呆れ半分の言葉に、いやに真面目な答えが返ってくる。
「じゃ、ここの払いはよろしく〜」
「ええっ」
「俺のも払ってくれるの?」
『神威のは国木田さんの責任で何とか経費で落とすってさ』
その時、谷崎の電話が鳴った。依頼だ。
「さて、仕事の時間だね___」
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風寧 - Юрияさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年6月15日 20時) (レス) id: 20b2ea3bbd (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - どっちも大好きなアニメで読んでいて、とてもニヤニヤしてしました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 筑最さん» ありがとうございます!多そうで意外と少ない(?)組み合わせだと思ったので合体させちゃいました笑 更新頑張ります! (2019年6月11日 21時) (レス) id: 7e3874af1e (このIDを非表示/違反報告)
筑最(プロフ) - うわー好きなやつが合体しちゃったよー嬉し過ぎて泣きそうだよーこれからも頑張って下さい。 (2019年6月11日 0時) (レス) id: 27d7716bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年5月26日 0時