初仕事1ー1 ページ16
「おい、A、銀時……何だこの大所帯は」
『私の式神たちですぅ……まだ1人足りないんですけどね』
「まだ居るンですか……」
朝。定時通りに探偵社に現れた櫻木A。と、その式神たち。
「そこの長髪君は昨日もいたね」
「長髪君じゃない桂だ。宜しく頼む」
太宰の指摘にすぐさまお決まりのセリフで返す桂。
「俺は神威。弱い奴には興味ないから。ここって物騒な依頼も来るんだよネ、俺に任せてヨ」
拳を握って不敵に笑う神威。
結局、昨晩も今朝も高杉は戻ってこなかった。
バンサイとかいう奴が何者なのか知らないが、高杉が帰ってこないところを見ると余程手強いのか、それとも高杉がバンドとやらに興味があるのか。
「で、式神はどんな仕事が出来る?」
国木田は銀時らにも事務仕事をさせたいらしい。
『銀時はやる気さえ出せばだいたい何でも。ヅラは真面目にやってくれるけど結果は保証できない。神威は見ての通り戦いしか興味ないから事務系はダメ』
「ヅラじゃない桂だ」
「……つまり?」
『事務は戦力外、戦闘はお任せあれ』
「では今日は来ていないと言っていた奴は?」
『んー、事務は多分ダメですね、他よりはまだマシかもしれないけど……』
国木田の溜息が漏れる。
「まぁまぁ国木田君、Aちゃんが入ってくれるだけでも感謝しないと」
「黙れ、そもそもお前が仕事を貯めなければ式神になど頼まんわ!」
「Aの仕事なら変わっても良いが貴様の仕事はやらんぞ、太宰」
「桂君は真面目そうに見えたのに……」
「真面目だけどバカなんだよコイツは」
「バカは貴様だ」
『あーもう喧嘩しないの』
「ヅラはともかく、ギントキは1回ぶっ飛ばさないと分かってくれないヨ」
『ここでやるな!』
自分よりもはるかに背の高い桂、銀時を諌めるAの姿を見て、国木田は呟いた。
「これではどちらが保護者か分からんな……」
他の探偵社の面々も頷く。
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風寧 - Юрияさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年6月15日 20時) (レス) id: 20b2ea3bbd (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - どっちも大好きなアニメで読んでいて、とてもニヤニヤしてしました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 筑最さん» ありがとうございます!多そうで意外と少ない(?)組み合わせだと思ったので合体させちゃいました笑 更新頑張ります! (2019年6月11日 21時) (レス) id: 7e3874af1e (このIDを非表示/違反報告)
筑最(プロフ) - うわー好きなやつが合体しちゃったよー嬉し過ぎて泣きそうだよーこれからも頑張って下さい。 (2019年6月11日 0時) (レス) id: 27d7716bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年5月26日 0時