占ツク「の中」にいます 3

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後ろから鈍い音がしたかと思うと、首元に何かが掠めた。それをかわして戦況を確認する。

どうやら外出したと見せかけて、屋根の上にいたらしい。

刺客2人の首上に飛び降り、1発で気絶させたのは褒めてやろう。流石、あの組長の血を引いているだけある。戦闘能力は侮れない。


『…Aを殺すなら俺を殺してからだ。』

「ほほう、そこまでしてあの娘を庇うか。ちょこざいな。」

いいだろう、2人で仲良く逝ってもらう。









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戦闘の音がする。

さっきの音は何だったのだろう。

『Aを殺すなら俺を殺してからだ。』

え、私の代わりに卬が死ぬなんてやだ。

「ほほう、そこまでしてあの娘を庇うか。ちょこざいな。」

…この人は…私を恨んでいるのかな…。



今は変に飛び出さない方がいいかもしれない。

…また前みたいに、足でまといになるのは嫌だ。





卬には勿論生きて欲しい。大好きなんだから。

だけど、








だけど、狭間さんも死んで欲しくない。

なんだろう。なんでなんだろう…。

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