59頁 ページ13
「..........A？
どうしたん？」
ソファから立ち上がった廉は
立ち尽くしている私の元へ来ると
優しく抱き締めてくれた
涙が止まらない私を包み込みながら
何も聞かないまま
優しく髪を撫でてくれる
.
.
.
廉「ちょっと待っててや」
少し落ち着いてきた私をソファに座らせると
キッチンへと向かった廉
.
.
.
戻ってきた廉から差し出されたのは
お揃いのマグカップに入ったミルクティー
.........こんなマグカップ
いつ用意したんだろう？
これを選んでる廉を想像すると
なんだか心がほっこりして
差し出されたミルクティーを一口飲むと
優しい甘さが口の中いっぱいに広がって
夏なのになぜか冷えきっている心に沁み渡る
「.........美味しい」
廉「ほんま？
それな、ミルクティーの美味しい入れ方調べたんやで？
A大好きやもんな？
俺めっちゃええ彼氏やない？(笑)
惚れ直したやろ？」
「.........うん
廉は本当にいい彼氏
.......いつもありがとう」
廉「なんやAが優しいと調子狂うやん(笑)」
照れてる廉
優しい廉はこれ以上何も聞いてこない
食欲のない私はそのままお風呂に入って
今日は廉の部屋に泊まることにした
.
.
.
優しい廉の体温に触れたあと
温かい胸に包まれている幸せな時間
あたしはやっと今日の話をした
.
.
.
_____________________
2009.8.1
Aの実習1日目
Aは終わった後真っ直ぐ俺の家に来た
普通なら真面目なAやから
真っ直ぐ家に帰ってあれこれ反省したり
今後のことを考えたり勉強するやろうから
おかしいなとは思ったけど予想通りやった
目は赤かったし
涙の跡もあった
今日からAのこういう表情を
何度も見ると思うと辛い
.........でも大丈夫やで？A
最後にはAは何倍も成長してたからな
今日の名前も教えてくれんかったとかゆうてた
例のやつは
確か “ げんき ” って名前やったかな
..........そういえば
うちの性悪居候天使と同じ名前やな(笑)
A、俺はずっと側で応援してるで？
Aが安心できる存在で
いつまでもありたいな
最終日まで辛いと思うけど大丈夫やで？
俺は全部知っとるからな
A、頑張りや
_____________________
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2041人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えりんぎぷ−る - 一気に読んで、たくさん泣きました！推しでもないれんれんなのに、、、www天使っていう設定がまたまた良いですね。 (2020年7月1日 22時) (
レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
miii(プロフ) - はじめまして。一気に読みました！切なくて涙が溢れましたが、最後はとても暖かくて本当作者様の表現が素晴らしいです。おつかれさまでした。 (2020年6月3日 7時) (レス) id: 461d11f3fb (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - すみません！2019年ではなく2020年です！！ (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。まだまだ気になる部分は沢山ありますし、こんなにも切なくて愛おしいラブストーリーをお書きになった主様は最高な方です。ただ、一つ要望を言うとすれば、廉くんと再び巡り合うまでの出来事を読みたい。です。笑 長文失礼しました。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。玄樹くんが更に80年天使を続けたのはきっと、渚ちゃんと汐音くんの成長を見届ける事と、廉くんが天使としての仕事を全うして生まれ変わって、主人公の女の子と再び巡り合うことを見届けたかったからではないかと考えています。続きます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美雨 - miu -
| 作成日時：2016年1月1日 17時
