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『ただいま〜』
「あっお帰りなさい」
紫耀が帰ってきて
読んでいた日記を慌てて閉じた
その不思議な日記は
紫耀がいなくて
渚が一人で遊んだり寝てたりする
隙間時間しか読めないから
日記という短い文章
普通なら丸1日あれば読めてしまいそうな
7年分の日記も
毎日読んでいてもなかなか進まない
.
.
.
紫耀「........渚は？」
「パパ帰ってくるまで起きてる
って言ってたんだけどね
ちょうどさっき寝ちゃったの(笑)」
二人で渚が寝ているベッドに行って
愛おしい寝顔を眺める
“ 渚も大きくなったな ”
“ 本当にね ”
幸せな時間_______
でも、
.........あたしは不思議な気持ちだった
あれから毎日日記を読んでいる
最初は持ち主の分からなかった日記
でも玄樹くんの言った通り
読んでいくうちにその内容を
その日々を思い出していった
あんなに廉のことを愛してた
廉もあたしのことを愛してた
そして何故かたまに渚の名前も出てくるの
でも読んだから思い出したものの
読む前までは
廉の名前も記憶も過ごした日々も
まるでその部分だけ
記憶を消されたみたいに
廉の記憶だけすっぽり抜け落ちたようだった
あたしは今
なんで紫耀といるんだろう？
廉はどうしたのかな_______？
考えれば考えるほど謎は深まるばかり
でも玄樹くんが言ってた
持ち主の願いごとが叶わなくなってしまうと困るから
先回りして読んだりもできなくて
心はいつもヤキモキしてた
紫耀「なあA、
渚も大きくなってきたことやし
そろそろ二人目欲しない？」
「...........」
紫耀「.........A？」
「え？あ、ごめんごめん
渚ほんとお姉さんになったよね」
紫耀「はは(笑)
Aちょっと疲れとるやろ？
渚も寝てることだし
今日はもう休みや」
「ありがとう
でもちょっと読みたい本があって
また書斎借りるね」
紫耀「Aはほんま読書が好きやな(笑)
疲れてそうだし程々にしいや？
じゃ、風呂入ってくるわ」
「うん」
.
.
.
その晩
紫耀に抱かれたけど
あたしはさっき読んだばかりの
“ 初めての日 ” の日記を読み終えたばかりだったから
目の前にいる紫耀になかなか集中できなかった
廉、貴方は今、何処にいますか_______？
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えりんぎぷ−る - 一気に読んで、たくさん泣きました！推しでもないれんれんなのに、、、www天使っていう設定がまたまた良いですね。 (2020年7月1日 22時) (
レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
miii(プロフ) - はじめまして。一気に読みました！切なくて涙が溢れましたが、最後はとても暖かくて本当作者様の表現が素晴らしいです。おつかれさまでした。 (2020年6月3日 7時) (レス) id: 461d11f3fb (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - すみません！2019年ではなく2020年です！！ (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。まだまだ気になる部分は沢山ありますし、こんなにも切なくて愛おしいラブストーリーをお書きになった主様は最高な方です。ただ、一つ要望を言うとすれば、廉くんと再び巡り合うまでの出来事を読みたい。です。笑 長文失礼しました。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。玄樹くんが更に80年天使を続けたのはきっと、渚ちゃんと汐音くんの成長を見届ける事と、廉くんが天使としての仕事を全うして生まれ変わって、主人公の女の子と再び巡り合うことを見届けたかったからではないかと考えています。続きます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美雨 - miu -
| 作成日時：2016年1月1日 17時
