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貴女side
私は彼が扉を閉める音で目覚めた
轟「…起こしちまったか」
彼の手にはコンビニの袋
貴「…中身が何か当ててあげよっか
ゼリーでしょ、あなたの好きな」
轟「よく分かったな」
ホラ、と私にそれを渡してくれる
ゼリーを食べている私を、じっと見る彼
色々と言いたいことがあるのだろう
無理もない
全てを彼は知ってしまったのだと
言わなくても分かる。そんな顔をしてるから
貴「…怒ってる？」
轟「ああ」
貴「…今さら謝ったところで
許してはくれないよね
でも嫌だったの、貴方は優しいから
私が死ぬって知ったらヒーロー活動も
休止してまで私の世話をするでしょう？
貴方の夢を…邪魔したく無かった『違う』」
彼の声は震えている
そして
私を優しく、その手で包み込んでくれた
轟「俺自身に…怒ってんだ
何で俺はいつも気づいてやれねぇんだろうな
お前がこんなに細くなっちまってたことにも
無理して嘘ついてんのは分かってたのに…
それでも引き止められなかった
ごめんな…A
謝るのは俺の方だ……」
何で…貴方が泣いてるんだろう
私の目からも温かい涙が出てくる
久しぶりの感覚だ
やっぱり…この温もりに触れてしまえば
離したくない、そう思ってしまう
彼は私の方を向き直って
真剣な表情で聞いた
轟「探そう、今からでも助かる方法を
…俺はお前と
これからもずっと、一緒にいたい」
そんな言葉に
目の前の視界がぼやけてしまって
声も出なくて、
ただただ私はガキみたいに声殺して泣いてて
首を縦に振ることしかできなかった
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kamakura(プロフ) - 感動ストーリーの域じゃないっすよ？！←褒めてます。めちゃくちゃ泣きましたもん。やっばかったです……ありがとうございます！！ (2022年7月28日 17時) (
レス) @page34 id: c5075f2fef (このIDを非表示/違反報告)
白霧 - 普通の女の子になりたかった。の方から続けてまとめて読ませていただいたのですがもうほんとすごくて……。Kのところめちゃくちゃ泣きました。 (2021年10月6日 17時) (レス) @page34 id: e728b470e2 (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - タオル一枚、無駄にまりました。・・・・・ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - まじで、泣いた。目が崩壊するほど、泣きました (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - 愁さん» 最後までご愛読ありがとうございました！よろしければ他の作品も見てあげて下さい(^○^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 19時
