memory 9 ページ10
貴女side
ばくごーくん…制服的にヒーロー科
不思議な人だ
事故にあってから
新しい知り合いなんて出来たことがなかった
多分噂されてるんだろう
すれ違った時に明らかに避けられたこともある
食堂に行けばいろんな人がいて
食べてる時でも私の事を噂する子もいれば
直接事故のことを聞いてくる子もいる
それが嫌だから…お昼に屋上に行ったり
誰もいない音楽室に行ったりしてるのもある
だけど初めてだ
毎日会ってやる、なんて強引な言い方だけど
こんな私を理解した上で
関わろうとしてくれた人はいなかったから
…嬉しかった
爆豪「テメェ…ピアノうめぇな」
貴「ほんと？嬉しい！！
ばくごーくんは楽器演奏したりするの？」
爆豪くんは無言でピアノの奥を指差す
爆豪「…あれなら叩ける」
埃が被りかけたドラムセット
汚ねぇな、と言いながらも
雑巾で軽く椅子を拭いた後座って叩き出した
すごい…完璧だ
ドラムなんて、メロディーがあって初めて
成り立つものだと思ってた
だけど違う
ドラムの音が生き生きして聞こえる
涼しい顔して叩く彼はとてもかっこよくて
思わず見惚れてたら、いつのまにか終わってた
爆豪「まぁ…こんな感じにしか無理だけどな」
手をパンパンと払う彼
貴「かっこいい…」
爆豪「は！？」
貴「あっ…ごめんね
ドラムしてるのがあまりにもかっこよくて…」
思わず声に出てしまった
焦って口を抑える
爆豪「…ハッ、いつでも叩いてやらぁ
テメェのピアノも聴きてぇしな」
フッと軽く笑った彼の横顔が
私にはすごく輝いて見えて
家に帰ってからも、ずっと彼の事を考えてた
あぁ、眠りたくないなぁ
起きた時にはもう忘れてしまってるんだから
もう時計は1時を指している
そうだ
紙に書けばいいんだ、彼の事
なんで今まで思いつかなかったんだろう
私はペンと紙を取り出して書こうとした
…
貴「…私…何を…」
何を…しようとしてたんだっけ
思い出せない
こんな時間まで…起きてたなんて
まぁいいや、寝てしまおう
私はゆっくり目を閉じた
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Mona(プロフ) - りんさん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！！本当に読んでいただけて嬉しいです、他にも2作品更新しておりますのでよろしければまたぜひ読んで頂けると嬉しいです！ (2019年10月4日 23時) (
レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - とても感動しました！！こんな素晴らしい神作品を作っていただきありがとうございます！！！！ (2019年4月7日 10時) (レス) id: a8dea294c9 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - そらうさん» ええ嬉しいです！そんな小説家なんてとんでもない(^_^;)他の作品も是非読んでいただけると嬉しいです(^^) (2019年4月5日 23時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
そらう - …ファンになってもいいですか？ストーリーがとても上手に繋がっていて、内容も感動で……将来は小説家さんか何かですかね！？こんな素晴らしい作品を見逃していたなんて……｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2019年4月4日 22時) (レス) id: 66c4d0e85a (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 低反発まくらさん» ありがとうございます！他の2作品もよろしくお願いします(^^) (2018年11月11日 13時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2018年10月12日 23時
