【爆豪勝己】貴方の名前が知りたい

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貴女side


『今すぐ理科室に来い』

靴箱に入っていたメッセージカード


嫌な予感がした
こんな事は前にもあったけど

良い話だったことは1回も無かった


勝己くんには言えなかった

『嫌がらせされてる』なんて




だから適当にごまかして理科室に向かった


案の定待っていた女の子2人は

いつも…
色々と嫌がらせしてくるグループのメンバーで


女『最近アンタ調子乗りすぎじゃん？


ヒーロー科ばっかとつるんで…

昨日見たんだからね
アンタと爆豪くんが出かけてんの』


あぁ…この子達
爆豪くんのことカッコいいとか言ってたっけ


貴「それと…今呼び出してるの関係あるの？」


女『忠告してあげてんの

アンタはどうせ覚えれないんだから
勝己くんのことも、他の奴のことも


あんま図に乗らない方がいいんじゃない？
障害者って自覚持ちなよww』



この子達が私に嫌がらせするのは
私が記憶障害者だからなのだろうか


悲しくなってくる


カバンを勢いよく取られて
中身をひっくり返される



女『何…コレ
いつも大事そうに持ってんなって思ったら

…ハッ、笑えるね
馬鹿じゃないのアンタ

こんなの…燃やしてあげる
アンタの記憶ごと消してあげる！』



そう言って彼女はコックを開いて
ガスを出し始めた


貴「ちょっと…やめて！」

女『悲劇のヒロイン気取り？うぜーんだよ！』


思い切り突き飛ばされる


ダメ、そのノートだけは…



そばにあった薬品をノートに
ぶっかけていく2人


どれも…可燃性

しかも混ぜてて…ガスは充満してる

もしこの状態で火をつければ…


女『これでおーわりっ♪』


彼女がコックの近くにノートを置き
マッチを落とす



その時にもう体は動いていた


ノートにじゃない


その2人に


貴「危ない！！！！」



思い切り彼女たちを外に突き飛ばす

女『いった…何すんのよ！！！』


その時、背後で爆発が起こった



体が思い切り中に引きずり込まれる


気がつけば火の渦のど真ん中


でも私にはちょうど良かった

女『ちょっと…アンタも逃げなって！！』


貴「…探さなきゃダメなの


あれは…きっと…凄く大切なものだから」





バキバキと音を立てて
棚が崩れ落ちる



薬品が飛び散ってさらに火が広がって


その中でやっと『1-Aノート』を見つけた
黒焦げだよ…まいったな


あと１つ…勝己…くん…の…









ダメだ、息が続かない

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