【d!】美味しいご飯の為ならば

18食目* ページ20

ゴクリと唾を飲む。
久しぶりの和食。
箸ですくったじゃがいもは柔らかくほくほくしている。
口に入れると広がる醤油の味。

これだよこれ…俺が求めていたものは…！！

味噌汁も出汁が効いているし、浅漬けの塩加減もちょうどいい。
こちらの国に来てからというもの滅多に和食にはありつけなかった。
出される食事は洋風の味が濃いものばかり。
不味くはないけど日本食しか食べて来なかった俺にとっては拷問に近い。
リクエストして出てくる和食は、和食とは言えかった。
今でこそあの味に慣れてしまったけれど、久しぶりの和食、しかも肉じゃが。
最高………！！！

「あ、あの…ひとらんらん様…？」

控えめに声をかけられ彼女の存在を思い出した。
小柄で黒髪黒目。
少し黄みがかかった肌の色。
そしてこの和食の味付け。
間違いなく極東の出身。

彼女が席を外してる間にインカムでロボロから彼女のことを聞いた。
一般棟の食堂で働いているのか間違いなかったし、どうやらロボロは彼女に食事を作ってもらっていたらしい。
最近目に見えて食が細くなったのを心配していたけど、ちゃんと食べられるようになって安心した。

不安そうに俺を見つめる彼女にさっきまで頭に血が上っていたことを反省した。



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お星様に色がつきました！
ありがとうございます！

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