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第四章『願いと選択』【4】 ページ13

「えっと・・・」

 それに対して、瑠璃は眉根を寄せながら、チラリとマザーとリリイの解答を伺うように視線を向けると、

「私の主人(イブ)も今日、偶然、東京に来ているだけなの。椿の近く(このあたり)にいるあなた達が動くのがいいと思うわ・・・」

「真昼君のようなやる気のある子がいると助かりますー。瑠璃さんも、さすが爛潺好肇譽広瓩任垢諭次

 マザーに続き賛同の意志を示したリリイは、さらに「机の下のダウトダウトも賛成だそうですよー」と言うと、次いでクロに視線を向けながら、意味有りげに「ね?クロ」と名を呼び、話を続ける。

「真昼君が吸血鬼と戦うのなら武器は早く渡さないとですよ? クロ?」

 あなた、真昼くんに渡してませんよね―――? 瑠璃さんの為にも、必要になるというのに。というリリイの言葉に、え? え? と真昼が困惑した様子で口を開く。

「武器・・・ってクロが俺に武器をくれるの? 俺も・・・戦えるようになんの?」

「リリイてめぇ・・・こうやってゴリ押すために会議開いただろ・・・」

 テーブルに伏したまま、クロが恨めしげな眼差しでリリイを見る。

「武器なんか持ってどうすんだ。知らないフリしとけば楽なのに・・・」

 それから、続けられた言葉は真昼に対するものだった。

 それに気づいた真昼は、自身の中にある、唯一つの信念にも似た思いを、ゆっくりと、口にする。

「俺は・・・まだ吸血鬼について全然わかってないのかもしれないけど・・・ただ俺にだって守りたいものがあって何も行動しないで後悔するのはイヤだから」

「・・・武器が必要か?」

 テーブルから顔を上げたクロが、真昼を見据える。

「守るための力なら必要だよ」

 仄暗い影を宿した真紅の瞳から、視線を逸らすことなく、真昼はきっぱりと断言する。

「クロ・・・私からもお願い」

 真昼の傍らに立った、瑠璃もまた、クロを見つめると静かな声で言った。

 それにより、クロは観念した様子で、はぁ・・・と溜息を吐くと、

「目ぇつぶれ・・・。・・・瑠璃も、爐△い牒瓩呼んでる・・」

「ちょっと待てっ。先に説明しろよ。ここで!? 何する気―――――・・・」

 いきなりの言葉に、真昼が眉を顰め、クロに抗議するが、その言葉はふいに途中で途切れた。

第四章『願いと選択』【4】→←第四章『願いと選択』【3】



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マユ(プロフ) - 紅羽さん» 変換洩れ、ご指摘下さいまして有難う御座います。後から加筆した文章が変換されていなかったようで・・・。再度、一括変換を行いましたので、全てのページがこれでされているかと思うのですが・・・。万が一、又発見されましたら遠慮なくご指摘下さいませ。 (9月3日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 『嘘に隠れた想いと描いた未来』【1】 の最後の話の前半、主人公の名前が変換されていなかったので、指摘させていただきます! (9月3日 8時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - カナさん» 楽しみと言って頂けて、とても嬉しいです! 亀更新ですが、その分、頑張って執筆致します。コメント有難う御座います!! (2017年8月11日 23時) (レス) id: 8d3457ac29 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 続きが楽しみです! (2017年8月11日 22時) (レス) id: b5a85efb84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年6月27日 0時

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