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第十一章『Alice in the Garden《スノーリリイ》』【7】 ページ18

「・・・おはようございます・・・?」

 体を起こしたリリイは真昼達に気付くと、微かに首を傾げつつ、普通に挨拶をしてきたのだ。

「リリイ・・・大丈夫か?」

「何か変わったところとかはない・・・?」

 武器を収めた真昼と共に瑠璃もリリイの傍に近づいていき尋ねかけてみると、

「いえ・・・特には・・・」

 リリイはどうやら暴走したときのことは、ぼんやりとしか覚えていないようだった。

 真昼の話によれば、前にクロが暴走したときもクロは覚えてるのかあやふやだったらしい。

「でも、大丈夫そうならとりあえず良かった・・・・・・。下位(サブクラス)の子達が大変なことになっていて。様子を見て貰うこと出来るかしら」

 ほっと胸を撫でおろすようにしながら笑みを浮かべた瑠璃は、リリイに現状においての最優先事項を伝える。

 すると、それに続く形で―――――

「お・・・オレはもう働けないぞ・・・リリイ、オレのかわりにひと肌脱いでくれ・・・」

 ふる・・・っとクロが身体を震わせながら、後は任せたと言わんばかりの様子で言葉を紡ぎ出し。

「働け!! 今いつもの調子で脱いでも突っ込む人手もないからなっ」

 真昼もまた、びしっと人差し指をリリイに突き付けるようにしながら、据わった目で見据えてそう言った後に、脱ぐなよとさらに釘を刺したのだが―――――。

「・・・? 私・・・脱いだりなんてしませんよ・・・?」

 当のリリイ本人は、真昼の言葉に目を瞬かせると、微かに眉を顰めながらそう言い返し。

「人前で肌を晒すなんて・・・それにいまこの場には瑠璃さんもいらっしゃるのにそんな失礼なことできません・・・・・・」

 ねぇ・・・とチラリと瑠璃の方を見てから、きゅっと緩んでいた襟元のシャツをしっかりと締める仕草をしたのだ。

「え、と・・・・・・?」

 瑠璃は呆然と目を見開いてしまう。

 ―――――いつもならば、この時点でリリイはもう脱いでいたはずだ。

 真昼とクロも呆気に取られた表情を浮かべていた。

 そして―――――

「「誰だお前は!?」」

 真昼とクロが揃って愕然とした声を上げた後。

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マユ(プロフ) - 楓さん» コメント、有難う御座います!又、ロウレスの登場、楽しみに待って下さっていたとの事で。ここまでお付き合い下さっている事に本当に心よりお礼を申し上げます!加えて、凄く面白いと言って頂けて本当に励みになりました。不定期更新ですが頑張って今年も執筆しますね! (2020年2月4日 21時) (レス) id: aafe96c388 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ロウレスの登場、ずっと楽しみにしていました!この作品、凄く面白いので、これからも更新頑張って下さい!! (2020年2月4日 20時) (レス) id: 4f59bad892 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2019年11月9日 23時

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