012 ページ12
.
.
次の日の朝。
教室に入ると、みんなが挨拶を交わしてくれる。
自分の席に目をやれば、
A「うげ……」
……私の席に座ってる優斗くんの姿が。
私は本日彼に謝らなければ行けない事がある。
馬鹿な私は昨日寝落ちをし、見事寝坊をかまし、
優斗くんの存在をすっかり忘れていて()
もう気づいた時には優斗くんを30分も待たせていて
先に行ってもらったという……。
怒ってるよ、ね〜？
A「ゆ、優斗、くん……」
優斗「あ！お寝坊Aちゃんおはよ〜」
A「……っ！」
優斗くんの大きな手で私のほっぺが挟まれる。
やだ、今絶対変な顔してる……。
優斗「今日は何で遅れたのかな？」
A「ね、寝坊です…」
優斗「何で寝坊したの？」
A「夜遅くまでお兄ちゃんと…喋ってました…」
優斗「へー、目覚ましは？」
A「かけるの、忘れました…」
優斗「バカ！」
A「ひっ！」
優斗くんの質問攻め。
バカ！って言われて思わず肩がびくっと動く。
優斗「すぐ俺に連絡しなかったのは？」
A「支度に一生懸命で忘れてました…」
優斗「で、俺に言わなきゃいけないことは？」
A「ごめんなさい…！」
頬が優斗くんの手によって拘束され
やっとの思いで会話をする私。
ごめんなさいと言うと、それが解放され、
優斗くんの顔がドアップになり、
わしゃわしゃと私の頭を撫でた。
優斗「よくできました」
……はあ。
私は昔から、彼のこの屈託のない笑顔に
めっぽう弱い。
ちょっと強引だけど、
その笑顔でなんでも良くなっちゃうの。
……クラスメイトの視線が痛いから、
すぐ席について、携帯をいじって誤魔化す。
こんなもんだから、女の子の友達なんていない。
喋る人とか、挨拶を交わしてくれる人はいるけど、
友達なんて言える女の子はゼロ。
でも私は、優斗くんがいるからいい。
召使いだけど、いいの。
.
先生「ほらー！お前ら席につけー！編入生を紹介する！」
うるさいうるさい教室に、さらにうるさい先生の声が重なった。
編入生か…
さっきなんか噂されてたな。
誰だろ。
ていうか、私たち特進クラスに編入なんて
頭良すぎでしょ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
____あめり。(プロフ) - あーさん» あーさんコメントありがとうございます！！ (2020年9月19日 22時) (
レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 最高でした。本気で好きです（ ; ; ） (2020年7月8日 22時) (レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - fukuraさん» fukuraさんコメントありがとうございます！そうなんですね！似てしまい申し訳ないです(><) (2020年6月22日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
fukura(プロフ) - ホットギミックという漫画に似てて、面白いです (2020年6月21日 15時) (レス) id: b41700cd5d (このIDを非表示/違反報告)
____あめり。(プロフ) - ゆうとあいさん» ゆうとあいさんコメントありがとうございます！！めっちゃ亀更新でほんとにほんとに申し訳ないです！(T_T)これから更新できるように頑張ります！ (2020年6月4日 23時) (レス) id: 4fd2701790 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：____あめり。
| 作成日時：2019年4月14日 22時
