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顔つよ、イケメンだ、など高槻先生を賞賛する声。確かに顔は強いし、イケメンだし、スタイルいいし、声もいいし。わかる、わかるけどもうこれ以上見つからないで…。隣で百面相している私を見たのか、右斜め上から鼻で笑う声。
「深町くん、バカにしてるでしょ」
「してないですよ」
少し余所見をしていたら、あの深町くんの友人(仮)が民俗学の定義をつらつら述べていた。1年前の授業と重なって、センチメンタルな気持ちになる。
「＿＿＿怪異は特別なものじゃない。日常と日常の隙間の『非』日常に潜んでいる」
はぁ…今日もかっこいい。青いスーツ、すっごい似合ってるし足は推定5mはあるし、声も好き…。高槻先生って、好きの要素しか詰まってない。気がする。
具体例に『祭り』を挙げられると、少し様子が変わる深町くん。…お祭りになにかトラウマとかあるのかな。わかんないや。
恒例のレポートの話題が上がると、少しざわめく講義室。理系のレポートより2億倍は楽。例に出される口裂け女の絵は、深町くんの未来で見たものと一致する。やっぱりアレ高槻先生の絵か。
独創的な口裂け女のイラストに、思わず隣で深町くんが吹き出す。私もつられて笑えば、高槻先生と目が合って。また後でねと口パクで伝えられる。なにこれどんなファンサ…。死ぬ…。
天は二物を与えずとは言うけど、高槻先生は4個くらい与えられてると思う。欠点がなさそうなのに、画伯な所も私は好きだ。
「先輩は何書いたんですか」
「私？んーと、人の未来がわかるようになって、軽はずみな発言ばかりしてたら友達居なくなっちゃった可哀想な女の子の話」
「そうですか…」
思い詰めたような表情でレポートに視線を落とす深町くん。空気悪くしちゃったかな。もしかして地雷踏んじゃったりしたかな。
「じゃあ、またね」
学生集団に見つかる前に早めにレポートを提出して、逃げるように講義室を去った。
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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます！(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ。 | 作者ホームページ：https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時：2021年8月9日 0時
