普段の夢と初夢の違いって意外と知らない ページ5
自室(ではないけど)に運び、一向に起きる気配のない銀髪ホストをベッドに寝かせて、水を半ば強制的に飲ませる。
「神楽ぁ、新八ぃ、定春…、銀さんが帰ってきたぞー…」
「急になに…」
驚いて水を自分にかける形でこぼしてしまった。後でお風呂入ろう。
この人急に喋り出すから心臓に悪い。タイミングを見計らって言ってるんじゃないかとすら思うほど。
寝言から邪推をするに、夢の中の話なのかもしれないけれど、お客さん以外に待ってる人がいるのは間違いなさそうで。
べくし、と可愛げのかけらもないくしゃみが一つ。薄着で外に出ていたのと水を被ったのとで風邪をひきそうだ。
早めに風呂に入りたいけどお風呂は全面ガラス張りで、この人を寝かせたまま入って大丈夫なのかと一瞬不安に思ったけれどさっきから起きる気配もないし入ってしまおう。
・
引っ越しなり初めてのことばかりが多かったせいか私の睡魔も限界で、早く寝かせてほしいの気持ちが強い。
明日のことはどうにでもなれとその辺のバスローブを適当に羽織ってソファーに寝転がる。
見かけだけなら本当に勘違いさせてしまいそうだ。ホストさんのお客様に狙われませんように…と祈りながら眠りについた。
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作者名:ぴ! | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時:2018年9月4日 0時