飲みすぎた翌日の二日酔いのまま仕事行くのが一番辛い ページ23
適当に空いている一室を今後の自宅がわりにしようと思う。引っ越しはまた今度。
仕事も終わったことだし、今日はヤケ酒でも。内情視察という体でルームサービスの品質でも確認しようかなとメニューを手に取ったのだけれど、高いお酒しか置いていなくて。
いくらメニューをめくっても、名高いお酒が名を連ねるだけ。生憎、そんな高いお酒を買えるようなほど私の財布には余裕がない。
そういえばここの店舗のコンセプトは江戸一番のラグジュアリー体験だったっけ。
適当にその辺のコンビニで缶チューハイでも買って晩酌したいところではあるが、コンビニは遠いし寒いし…。行こうかどうか悩んだけど、飲まなきゃやってられないので渋々ホテルを出ることに。
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こんなに買って一人で飲む気なのかと言いたげなコンビニ店員さんの視線が痛かったけれどまぁいい。早く帰ってぱーっと飲もう。
どれから飲もうかなと考えつつ歩いていた時のこと。何者かに強く両手を引っ張られ、薬か何かを染み込ませたようなタオルで口を塞がれた。
「何これ、拉致ってるの、私なんか拉致っても意味ないから!ねぇ馬鹿じゃないの!?」
「ボスからの指示だから黙って寝ててね」
ボスからの指示とかどこの漫画の世界だよと内心つっこみつつ。さっきよりもぐっと強くタオルを押し当てられ、私の意識は薄れていった。
素直に生きてりゃなんとかなる→←涙は血をこしたものってアレ本当?
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作者名:ぴ! | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時:2018年9月4日 0時