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タ「さて、と。」
タタラは鈴屋を横抱きにすると赫子を出し、中央へ向かった。…ポケットにボイスレコーダーをしまい、右耳につけてある小型インカムで転生組…もとい鈴屋玲過激派組と連絡を取る。因みにリーダーはアヤトである。
タ「玲が眠った。…音声も録音済みだ。」
絢『おう。じゃあとりあえず…ヒーロー処すか。』
転生組は元々鈴屋の友人や兄弟、従兄弟であった事が多かった。…が、鈴屋を守るどころか先に死んでしまった場合も多く、その殆どの世界で彼はジサツをしてしまっている。…そしてそれを幽霊や妖となって黙って見ている事しか出来なかった彼らにとって、鈴屋を害する者は誰であろうと排除すべき存在なのだ。…例えそれが彼らの仲間であっても。
絢『リンは…今度こそ死なせねぇ。俺達で必ず守ってみせる。そんで、今度こそ………』
アヤトが鈴屋と初めて出会った世界で、二人は唯一無二の親友、或いは家族だった。だがアヤトは鈴屋を庇い、死んでしまった。
初めて鈴屋…否、リンに家族が出来た世界だった。リンが愛を知り、幸せというものを理解した世界だった。
タ「嗚呼。花畑を見せるぞ。」
タタラが初めて鈴屋…レイに出会った世界で、彼は既に死を待つ身となっていた。
同じ囚人同士、特に接点があったわけでも無い。偶々彼の罪が冤罪である事を知り、偶々隣の席で食事をしていた彼にその事を話しただけであった。
だが彼の答えは
「ああ、そうだね。別段興味も無いけど。」
という淡白なもので、それが気になって一方的に話しかけただけである。…彼は無実を主張する事を諦め、数週間後に姿を消したが。
二人に残した彼の遺言、というべきか。ふとした会話で彼が零したのだ。
「…また、花畑を見れそうにないや。」
…その言葉が二人の頭を離れず、無自覚に彼らは花を探すようになった。
「ぼくね、ずっと一面の花畑を見るのが夢なんだ。…まぁ、叶いそうにないけどね。」
そう言って微笑む彼は…とても幼い少年のように見えた。
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鈴屋成主が転生した世界はif世界もあります。二次創作で描かれた世界にもバンバン転生しています。特に某刀剣育成ゲームには10以上転生(ただし刀剣成り代わりなら必ずブラ本か政府公認の実験本丸、フツーの人間でも生贄やら見習い→冤罪でコロコロなハードモード)しています。因みにこの世界では一年以上生きてません、どの時間軸でも。
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マツリ(プロフ) - 教えて下さり有難う御座います。 (2019年6月23日 13時) (
レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
天草 - おそらく4が抜けている、もしくは非公開になっています。改善よろしくお願いします。m(__)m (2019年6月23日 9時) (レス) id: c94aad104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリ | 作成日時：2019年5月25日 18時
