エキセントリックな彼女2【あんスタ】 (ページ4)

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・（回想）ページ4

(斎宮side)

夢ノ咲学院は5つの学科があり沢山の校舎が連なっている
アイドル科は特に厳重なゲートがあり柵もかなり高い。

だが流石に4階までは柵も無く、隣の演劇科の校舎が
見える。

そこで僕はAを見つけた。

先生「はーい。では席替えを始める。皆テキトーに
くじひけー、」

担任の教師がそう指示を出した。

僕がくじで引き当てた席は窓側の1番後ろの席
だったのだよ。

ここはいいね。誰にも邪魔されずにいられる。
僕からして都合のいい席だと満足していた。

端の隅の席だとどうも授業の内容が入ってこないね。

すっと窓の外の景色を見た。

すると隣の演劇科の4階の窓際の席にも人が座って
居るのが見えた。

白雪のように白い肌。

紫色の絹糸のような顎先までの長さの髪。

桃色の美しい瞳を縁取るように長いまつ毛。

すっと鼻筋が通った美しい横顔。

そんな儚げな美貌を纏う少女に心を一瞬にして攫われた。

宗「トレビアン!!!」

あまりの美しさに立ち上がりそう声を出した。

もっと近くでお目にかかりたいものなのだよ。

女性をこんなに美しいと思ったのは初めてだね。

彼女はどんな表情をするのだろう。

どんな声で言葉を紡ぐのだろう。

僕の脳内は瞬く間に隣の校舎の窓際に座る美しい彼女
の事で埋め尽くされてしまった。

「おーい！斎宮ｨ｡急に立ち上がるなー！！授業中だぞー」

教師が喧しく注意してくる。が、今僕はそれどころじゃ
無いのだよ。

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(渉side)

宗は席替えをしてから手元にあるマドモアゼルすら
見ずにずっと窓辺を眺めてますね。

渉「宗。何を先程から見ているのです？」

とても気になったので聞いてみることにしました☆

宗「渉。驚かずに聞いて欲しい。」

宗は急に真剣な顔になり私を見る。

渉「な、何です。」

宗「僕は演劇科の女性に恋をしてしまったのだよ」

渉「ほほう。それはそれは、まさかあの宗が！！！
Amazing☆いい驚きですねぇ！！」

渉「それで、どのような女性なのです？」

宗「本当に美しい女(ひと)なのだよ。
人形のように繊細で、、、」

宗「ああ、そうだ、まるでバレエの演目のコッペリア
のようだね。窓越しに一目惚れなんて」

渉「では彼女の事は仮にコッペリアの君と名付け
ましょう!」

恍惚と恋に落ちた彼女の話を聞かせてくれます。

あんなカタブツな宗を骨抜きにしてしまうほどの
女性、是非ともお目にかかりたいですねぇ！