１６．鬼対鬼 ページ30
唾液をボタボタと垂らしながら
近づいてくる
ギュッ…
(絶対に負けない、負けたくない！！)
ダダダッッ！
『……っ！』
「おらぁ！！！」
シュッ
横からの
『つっ！！』
「オラオラオラァ！！」
『っ！』
シュッッシュッ！！
攻撃が息をつく間もなく飛んでくるので
もはや、何がどうなっているのか解らない
鬼の動きに反応するのが精一杯だった
「おら゛ぁぁ！！」
シュンッッ
『つッッッ！！！』
ツーっと額の汗が頬を伝う
(は、はやすぎる…！)
「楽しい！楽しいねぇ！！」
『っっっ！！』
ザッッ……
鬼の
(くそ、また早くなった……っ)
「ヒヒッ」
『気持ち悪い笑い方してんじゃねぇ』
「ちょっとかすった位でビビってんのかァ？
ヒヒヒ…腰抜けだなァ」
傷口に汗が染みる
血の混じった汗を手の甲で拭き
ギロリと睨む
『やる気が出ただけだ』
「_ 」
鬼が何かを言おうとしていたが気にせず
全速力で
「！」
『………っっっ！』
片方の手で支えながら、
「なっっ……っ！！！」
『っっっつ！！！』
ガゴッッッ！！！
「グッッッ…ッハ！！！？？」
鬼の
『まだまだっ！！』
空中に飛んだ鬼に向かい
地面を蹴る
ドンッッ……
(いけるっっっ！！！)
鬼の両肩を持ち腹に
グ二ッッッ…
「カハッッ……ッッ！！？？」
『っっ…オラァ！！』
バキバキッッッ！！
衝撃に耐えきれなくなった体は更に上へ飛び
俺は低木に落ちる
……シュン……カザッッガサガサ！！
……ドテッ
『……っー、いててて』
…ﾋｭﾝ……ドンッッッ！！！
『！！きた…っ』
木をどかしながら音がした方に駆け寄る
ズキッ
『…っ！(…腕が痺れる、足にも少しヒビが
入ったか)』
タタタ、タタッ……
「…………」
『……』
「……ﾋﾋ」
『！？』
「イーッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッッ！！」
鬼は背中をそり返し高らかに笑う
(嘘だろ！？なんでっっ！！)
「あ゛あーー愉快愉快。こんな楽しいのは初めてだ」
『クソッどうしてっっ！！』
その時やっと俺は
あいつの言葉を思い出した
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mercy(プロフ) - コロコロコさん» ですやね…わざわざこんなことでコメントすみません。お話とっても面白いです、更新楽しみにしてます！ (2019年10月20日 2時) (
レス) id: a0af18cad6 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロコ(プロフ) - mercyさん» コメントありがとうございます。 調べましたところ、夜兎族の特徴として白い肌の記載はあったものの、赤髪・青い目に関しての記載はございませんでした。 夜兎族のイメージが、かの有名な兄妹だった為、誤った知識で紹介してしまいました…… (2019年10月20日 1時) (レス) id: c8a1eff948 (このIDを非表示/違反報告)
mercy(プロフ) - 夜兎族の見た目の特徴って白い肌だけじゃありませんでしたっけ？思い違いでしたらすみません気になったので… (2019年10月20日 0時) (レス) id: a0af18cad6 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロコ(プロフ) - moonさん» コメントありがとうございます！！自分もどこで切ろうか迷いましたがmoonさんの様に楽しんでいただけたら嬉しいです！！！！！！ (2019年9月21日 7時) (レス) id: c8a1eff948 (このIDを非表示/違反報告)
moon - 気になる所で切ったー！！！！！こ☆れ☆は☆アニメなんかでよくあるヤーーツ！！！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 43dbb583aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロコ | 作成日時：2019年9月5日 16時
