＊ ページ5
佐久間side
身に覚えのない出来事に困惑する俺。
舘さん、どうしてお父さんの部屋にいるの？そもそも、この時はまだ俺は舘さんに名前を教えていないのに。
渡｢ なぁ、佐久間。｣
え…？何でしょうたもいるの？
一体なにがどうなって…
康｢ 佐久間くん…自分のしたこと分かっとる？｣
村｢ 奥さんを奪われて、佐久間くんのお父さん可哀想！｣
康二に、ラウールまで……
どうしてそんなに俺を責めるの？
『 舘さんとしょうたも……そう思う？』
舘渡｢｢ 当たり前。｣｣
やっぱり、俺が悪いんだ。
俺のせいで、お母さんは……
深｢ 全部お前のせいだろ。｣
ふっか……
いや待て！違う、これは本当のみんなじゃない！
みんなはそんなこと言わない！
だって…味方だって言ってくれたから！
『 …お前ら誰だ！！』
佐久間には俺らがついてるよって、
そう言ってくれたから！
岩｢ は？何言ってんの。｣
阿｢ 俺らが偽物だって言いたいわけ？｣
目｢ 佐久間くん…俺らのことまで傷つけるんですね。｣
俺がそう言うと、悲しそうな顔をするみんな。
え…どういうこと……訳が分からなくなってきた。
俺の味方でいてくれるみんなと、俺の敵になるみんな。
どっちがホンモノなの……？
『 いやだ……嫌だ嫌だ嫌だ！！』
俺はこの部屋を飛び出した。
殴られて血が着いた薄っぺらい毛布にくるまって、強く強く目を瞑る。
『 夢なら覚めろ、夢なら覚めろ… 』
何度も何度もそう繰り返すと、ふっと力が抜けた。
・
目が覚めた。
ここは紛れもない、雪花園別館の俺の部屋。
夢だったのか、なんて呑気なこと言ってられるほど
俺の情緒は安定したものではなかった。
『 たすけてっ、やだ、助けて、』
ドドドドッと大きな音を立てながら、俺は急いで部屋を飛び出した。
階段も転がるように降りて、呼吸もままならない状態。
渡｢ 佐久間？！どうした、落ち着け！｣
すると、お風呂上がりなのか髪を湿らせた翔太が
慌てて俺の元へ駆け寄ってくる。
俺も、何度も名前を呼びながら翔太の胸に飛び込んだ。
『 助けて、お願い助けてっ 』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3054人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジュン18797 - 全部読みました！感情とかが細かく書かれていて読んでいて面白かったです！ (8月3日 9時) (
レス) id: 6ba9c2fcff (このIDを非表示/違反報告)
じゃにおた - 全部読ませていただきました！とても、面白く読んでいて世界に入りこまれました！ (2023年1月31日 22時) (レス) @page27 id: 2be8c6eb2c (このIDを非表示/違反報告)
サト - 全然待ちます！新生活、大変ですね…頑張ってください！いくらでも待ってます！ (2022年4月5日 13時) (レス) id: 8a6205e17c (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - サトさん» 御愛読いただき、ありがとうございます！リクエストですね！ぜひ書かせて頂きます！しかし、作者新生活が始まりバタバタしてて…リクエストの分を書くのは先になるかもしれませんがよろしくお願いします！ (2022年4月5日 12時) (レス) id: d88059d669 (このIDを非表示/違反報告)
サト - こんにちは！全部読ませていただきました！本当に面白かったです！リクなんですが…翔太君か樹君の過去を書いていただけないでしょうか？無理だったら全然大丈夫です！無茶を言ってしまってすいません…これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年4月2日 10時) (レス) id: 8a6205e17c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わらび餅 | 作成日時：2022年1月5日 21時
