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今まさに手元にある桜餅のような髪色の、可愛らしい雰囲気の女の子がそこには立っていた。


「あの、す、すみません」
「え、あの、ど、どちら様で……」
「おぉ!甘露寺!居たのか!」
「いっ、いました!」


師範に【甘露寺】と呼ばれた彼女は必死に声を上げた、声質も女の子!って感じの可愛らしい子だ。


私たちが言い争いをしてる間に千寿郎くんが案内してくれていたのであろう、話しかけにくかったろうに、申し訳がない。


「師範、まさかこんな可愛い女の子を弟子にとるつもりですか?」
「その通りだが?」
「逃げて〜〜〜!!!!甘露寺ちゃん逃げて〜〜〜!!!!」
「ひえっ」


私が必死に叫ぶ、甘露寺ちゃんはビックリしたように私を見つめて居たが、師範が私を抱きしめ、後ろから伸びてきた師範の大きな手が口を塞いでくる、声がもう出せない。


「むぐ!?むぐぐ!」
「すまない甘露寺!うちの弟子が」
「い、いえ……」


こんなに可愛い子が師範の弟子になるなんて、絶対おかしい、場所間違ってるでしょ。


「今俺に口を塞がれているのは甘露寺の姉弟子に当たる、双葉Aだ」


師範が口を塞ぐのを辞めたので、思いっきり息を吸う。


「ぷっはぁ!はぁ!は!甘露寺ちゃん!この人すっごく厳しいよ!鬼殺隊希望じゃないよね?ねぇ?絶対間違ってるよ場所!」
「間違ってないです!甘露寺蜜璃っていいます!よろしくお願いします!」
「わっはっはっ!双葉、仲良くするようにな?」


…………あぁ、また犠牲者が増えてしまう。


思わず項垂れると師範に頭を撫でられた。


「なぜ撫でるんです?」
「撫でやすいように頭を下げたのでは無いのか?」
「違いますよ……」


でも、師範の大きい手は嫌いじゃないので、今日はそのまま撫でられておくことにする。

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか? (7月24日 19時) (レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!もぅ、頬が緩みすぎて大変でした!更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました!お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます!! (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです!一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか?今後の展開も気になるものです(*´・v・`) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玄米茶 | 作成日時:2020年10月29日 21時

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