検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:469,080 hit

19 ページ23

「師範、これは、あの、その、えっと」
「俺はずっと双葉が好きだと言い続けてきたのだが、よもや、まさかまだ伝わっていなかったのか?」
「気づくも気づかないもないですよ!?」


たまらず大声で叫ぶ、師範は驚いたように、参ったように「ふむ」と一言呟いた。


「すまないな、双葉の気持ちも聞かずに口吸いしてしまった!」
「私は、私は、師範のこと、」


''好きだ''と発言しようとしてまた迷う、師範の好意に驚いているのもあるが、自分自身まだまだ気持ちの整理がついていないからだ。


「……双葉」
「ご、ごめんなさ、私」


師範が優しい顔でこちらを見る、思わずまた涙が溢れて視界が歪むが、師範の大きな手が頭を撫でてくれた。


「焦らなくていい」
「…………はい、」


師範、師範。


私は胸を張ってまだ貴方が好きだと伝えられない、いつか、いつかきっと、私が強くなって、1人前になって、炎の呼吸ができるようになった時。その時に、師範は私の言葉を聞いてくれるだろうか。


「私、強くなります」
「うむ、双葉ならばできる」
「お返事は、その時でもいいでしょうか?」
「いつだって構わない!俺はそれまで、ずっと待っているからな」


おでこに優しく口付けられた、びっくりして声を上げると「……とは言っても、あまり、待ってもられないな!」と師範はいつものようにカラカラと笑った。

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (720 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2061人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか? (7月24日 19時) (レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!もぅ、頬が緩みすぎて大変でした!更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました!お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます!! (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです!一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか?今後の展開も気になるものです(*´・v・`) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玄米茶 | 作成日時:2020年10月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。