滾る太陽と高ぶる月【サーバ大陸編】

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「いただきまーす！」


「食べちゃダメー！！」



早速焼きたてのキノコを口にしようとすると
大慌てでトイレから戻って来たアグモンが叫び
“そのキノコ食べちゃダメー！”とタケルの口に入ったキノコを抜き取る。


「どうしたのアグモン？
ずいぶん大慌てで来てたけど…」


アグモンは太一たちからキノコを取り上げ
“おまえが食え！”とそのキノコをピコデビモンに渡す。


「さあ、食え！ピコデビモン！

食べられるはずないさ！
それを食べたら
記憶がぜーんぶなくなっちゃうんだからな！」


「じゃあ、毒キノコだったの！？」


「本当なの？ピコデビモン！」


「そ、それは…」


「……ヤマトさんのこともウソだよね？
ヤマトさんがあんなこと言うはずないもん！！
ルナモンっ！！」


「あいさー！」


逃げるように飛び上がるピコデビモンを
ルナモンとアグモンが引き留めさらに問い詰める。


「ウソなんでしょー！！？」


「は、はいぃいい！！」


その気迫に負けたピコデビモンはあっさり自白しタケルは“酷い！”と泣き出してトコモンに駆け寄る。


「ごめんね、トコモン！
僕、きみのこと…」


「わかってる、気にしないで！」


「トコモン…！」


「タケルー！！」


誤解が解け、無事仲直りしたタケルに
太一は紋章とデジヴァイスを渡す。
すると紋章が光り出した。


「離せ！」


「「痛って！」」


「それじゃあオレが困るんだよ！
そいつをよこせ！！」


「んがー！！」


その紋章を見たピコデビモンは慌てたように
アグモンとルナモンの手から抜け出すと
タケルに襲いかかるが、それをトコモンが許さなかった。


「タケルはぼくが守る！！」


「トコモン！！」


「トコモン進化…パタモン！」


その時、
タケルのデジヴァイスとトコモンが光出し
ついにパタモンへと進化した。

パタモンはピコデビモンに突っ込むも
その羽で突き飛ばされてしまう。


「ベビーフレイム！」


「ティアーシュート！」


「うわぁ！
ピコダーツ！」


「「わわわ！！」」


ピコデビモンから放たれた注射器は
刺さった所を凍らせ砕く技らしく
アグモンとルナモンは冷や汗をかいた。

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