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第二十二話 リリガー ページ23

よう、俺だ。エルフ(といっても、ダークの方の)であり槍使いのリリガー・ディアだ。
普段は竜のアリムと共に行動している。

早速ではあるが、ここは"どこでもない場所”だ。つまり、どの国にも占領されていない土地。
何故ここにいるかと問われると、何となくとしか答えれないが、とにかく俺はここにいた。

「なんか落ちてるな…アリム、喰うなよ」
「ギャァウ」

落ちていたのは、チラシ。とにかく高度で繊細な魔法の掛かったチラシであった。
なんでこんなチラシなんかに魔法を──? まあ、いいか。
とにかく俺はそのチラシを拾う。

「なになに、『我が世界、最高にファンタジー計画:メンバー募集中!私達は共に散らばった世界を繋ぐ仲間を探しています!!』…だってよ」
「ガウ? うルル…」
『問おう。汝、この企画に参加したい者か』
「……誰だ、あんた」

現れたのは、黒髪の少女。因みに、ちんまい。
その少女は俺に語りかけてくる。

「──幻覚か? おいアリム。見えるか? 黒髪のちんまいやつだ 」
『ちんまい言うな!』
「ウル」
「見えるのか…なんだ、この巫山戯た名前の企画は? 百年前のあれか? 何故お前が立ち上がる? 俺はもう、これを受け入れて──」
『嘘をつくな。本当は戻したかったんだろう? このバラバラの世界を』
「…読心術でも持ってんのかよ。ああ、そうだ。俺は戻したかった。あくまで過去形だ。今は別に…いや、そうでもないな」

ひと呼吸おいてから、自分の発言を撤回する。確かに、昔は本気で思っていた。この世界を戻すと。
だが、無理だと悟った。それはそうだ。何故なら、"一人一人で、誰とも協力しないで戦っていたから”だ。それで勝てるわけなかった。
あの時の自分を思い出して、自嘲気味に笑う。そして少女に向き合った。

「聞こう。この企画は…一人一人が協力し、本気で戦っていくのか?」
「応えよう。"当たり前だ”」

俺の視界が、眩い光に包まれた──

第二十三話 レイ→←第二十一話 フィル・ライトハーテッド



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設定タグ:募集企画 , ファンタジー , 小説版   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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夕暮れの紅猫(プロフ) - 浅葱_なずさん» 一応、続きがありますよ! (2017年9月5日 1時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_なず(プロフ) - 凍結でつか(*゚▽゚) (2017年9月4日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
夕暮れの紅猫(プロフ) - 欺瞞と悪戯の神・ロキさん» ありがとう! (2017年7月22日 17時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 遅くなりました!直したよ! (2017年7月22日 16時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 夕暮れの紅猫さん» わかった!何とかしてそれにする!僕の事はためでいいよ! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ステラどるちぇ x他14人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月28日 20時

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