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第十七話 シノ ページ18

それは久しぶりに町にきて散策しようと決めた日


たいていの時間を水中で過ごすセルキーであるシノには、歩くという行為は苦手分野に入ると痛感するころだった


シノは木に貼られている一枚の紙に惹き付けられていた


“我が世界、最高にファンタジー計画”


「珍しいです……こんなに綺麗に魔法がかかった広告。最近見なかったです……」


少し生産性を重視しているが、それでも綺麗な魔法に、わぁと息を小さく漏らしてしまう


「どんな人が作ったですかね……」


男か女か、妖精か違う種族なのか
想像を巡らせながら内容をよみ進める


“散らばった世界を繋ぐ__”


……残念ですが、シノにはそんなに関係ないですね。


今はもう守るものも、戦う理由もないです。


確かに戦前のほうが住みやすかったですが、わざわざ直そうとは思わなかったです。


企画者はさぞ心優しい人です。


「それにしても、たった100年で立ち上がる人がでてくるなんてこの世界は幸せものです……」


魔法がかかっていることも忘れ、つい手にとって独り言を言ってしまった。


すると案の定魔法が発動したのか声が流れてきた


「問おう。汝、この企画に参加する者か?」


その声ではっと我に帰る



「この魔法を作ったのはあなたです?」


「ああ、その通りだ。」


「シノは知識が欲しいだけです。」


世界を広げることが今の唯一の愉悦です。


「此方には様々な種族や経験をもつ者がいるぞ」


うぅ……人とのコミュニケーションほど知識がつまっているものはないです。


「お前と同じ妖精の国出身の者もいるはずだが。」


確実に仕留めに来てるですね。


「……シノ、戦えないですよ。」


「構わん。では参加でいいな。」


首を縦に降ったと同時に魔方陣が浮かび、シノを取り込んでいった

第十八話 アスタロト・アナザー→←第十六話 アンドリュー



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設定タグ:募集企画 , ファンタジー , 小説版   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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夕暮れの紅猫(プロフ) - 浅葱_なずさん» 一応、続きがありますよ! (2017年9月5日 1時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_なず(プロフ) - 凍結でつか(*゚▽゚) (2017年9月4日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
夕暮れの紅猫(プロフ) - 欺瞞と悪戯の神・ロキさん» ありがとう! (2017年7月22日 17時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 遅くなりました!直したよ! (2017年7月22日 16時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
欺瞞と悪戯の神・ロキ - 夕暮れの紅猫さん» わかった!何とかしてそれにする!僕の事はためでいいよ! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ステラどるちぇ x他14人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月28日 20時

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