推しキャラに愛されたい！！ アニメいろいろ短編集

ナンパから助けられたい【沖矢昴】 ページ1

〜A〜



｢雨…やまないな｣


予報では降水確率0%だったのに見事に土砂降り


店の前を借りて雨宿りするのはいいけど、ずっとこのままではいられない


家に帰ったらすぐお風呂入ればいいよね？

濡れる覚悟を決めた瞬間


男｢おねーさん？一人？｣


男2｢よかったから傘入れてあげようか？｣


｢いえ、大丈夫です｣


男｢まぁまぁ。そう言わないでさ｣


｢ちょ……｣


断ったのに腕を掴まれてそのまま傘の中に入れられそうになった


昴｢お待たせしてしまいすみません｣


店の中から出てきたメガネの男性はニッコリと笑って腰に手を回して抱き寄せた



誰っ！！！！？？



こんなイケメンなら忘れるわけないんだけどな


昴｢さ、行きましょうか｣


男｢お、おい待てよ！｣


男2｢テメェの連れだって証拠はあんのかよ｣


昴｢私の連れですが何か？｣


瞳の奥が光った


イケメンって凄むと迫力あるな



ナンパ組は傘を放り投げて逃げ去った


昴｢大丈夫でしたか？助けるためとはいえ失礼しました。女性の体にいきなり触れるなんて｣


｢いえ。ありがとうございます｣


昴｢よければ送りますよ？さっきのような輩にまた絡まれても大変ですし｣


｢そこまでご迷惑をおかけするわけには……｣


昴｢最後まで、助けさせて下さい｣


｢そ、それじゃあお言葉に甘えて｣


イケメンさんは私が濡れないように傘を傾けてくれた

自分の肩が濡れるているにも関わらず


昴｢お名前を伺ってもよろしいですか｣


｢Aです｣


昴｢Aさん。私は沖矢昴です。こうして出会えたのも何かの縁ですし、Aさんさえ良ければその……｣


え、そこでやめちゃうの？


お昼を一緒に食べたいとか？


どうしよう

こっちから誘うべき？


いやいや、自惚れはよくないよね


でも助けてくれたお礼としてならアリかな



昴｢お茶でも…いかがですか｣


｢はい。喜んで｣


食い気味で答えると驚かれて、でもすぐ笑った


昴｢美味しいケーキを出してくれるお店があるんです｣


｢それは楽しみです｣


昴さんオススメの喫茶店はすぐ近くにあって、レトロな雰囲気


さりげなくドアを開けてくれるとこは紳士を思わせる


外見も中身もイケメンって実在するんだ


今日は最悪だと思ってたけど昴さんと会えたおかげでそうでもなくなった


昴｢それでですね。これからもまた…こうして会っては頂けませんか｣


慣れてる感あるのに緊張とかするんだ、なんて思いながら｢はい｣と答えた

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