Side story ~Be teased~ ページ29
夏休み明けの学校。
わいわいとにぎわう教室で、Aは少し緊張した面持ちでいた。
「…希ノ峰？」
「えっ！？あっ、うん、あぇ、は、ど、どしたの」
流が声をかけても、明らかに様子がおかしい。
「どうしたんだよ」
「なっ、なんでもない！だいじょぶ！ね！」
何が大丈夫なのかわからない流は首をかしげ、自分の席に座った。
「おっはようA！今日も天草くんと仲良しじゃん？」
「うえぇぇっ！？そんな、仲良しなんて、そんな」
「…なんでそんな動揺してんの。なんかおかしくない？」
流はなんとなく察してしまった。
「さてはおまっ、なんかあったな〜？？そういえば劇の練習中も急に様子変わったもんね？」
「なっ、なんのことかわかんないな〜」
そそくさと逃げようとするAを女子生徒はまあまあ、と無理やり座らせる。
「いいよいいよ誤魔化さなくて。分かってるから。………んで？何回ぐらいちゅうした？」
「なっ、何回⁉………も、もうわかんない…………」
「はああぁぁぁぁっ⁉ブラフのつもりだったのに、もうそこまでいってんの⁉」
「えええぇぇ！！ブラフ⁉ひどい騙したなぁ！」
教室中に響く2人の大声。
「いや、恋愛感情に発展したとか、行っても付き合ったくらいかと……」
「え、Aに彼氏⁉やっぱそれって天草くんだったりするの⁉」
「まじかよ！！」
クラスメイトは一気にAを取り囲む。
まさかAは嘘が下手なタイプだったとは夢にも思わず、流はため息をついた。
流とぱっと目が合ったAは、半泣きで流を見つめる。
まるで助けて、とでも言わんばかりに。
いやいや、今自分がそこに行っても火に油を注ぐだけだろうに、と流は知らん顔。
そもそもAの自業自得なのだ。
元々流もAも色々あって学校中から注目されていた身。
瞬く間に噂は学年全体に広まることとなり、流が望んでいたはずの平穏な学校生活は終わりを迎えた。
ちなみに、文化祭で2人が主演を務めたロミジュリの劇は、客席に入りきらないほどの人が見に訪れ、公演数を増やす結果となった。
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ツキツキ - 癒璃華さん» 癒璃華様、心のこもったお返事本当にありがとうございます。作品に軸を通す…そうなってます素晴らしいエンディングでした！ また彼らと会えるよう願って、では笑顔で締めたい――つんでれメイドのユウリと一緒に手でハート作ってチェキ撮りたいです！！！ (2021年2月28日 23時) (
レス) id: f33cc7d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - ツキツキさん» 誕生日あんまり関係ない感じにはなってしまいましたが…笑 楽しんで頂けたなら何よりです。シリーズ最初の、♯0と最後の♯11のラストを合わせる事で、物語に軸を通せるかな、と盛り込んでみました。私もツキツキさんも、また彼らと会えるよう願っております (2021年2月28日 21時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
癒璃華(プロフ) - 瀧さん» 二次創作と言うからには、原作の雰囲気を壊してはいけない、とドラマをとても大切にしながら書いていたので、そう言って頂けると嬉しいです。読んでくださってありがとうございました！ (2021年2月28日 20時) (レス) id: f0003aed0e (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - (続き)ラスト『空に掲げた(割愛)』くだり胸に沁みて。癒璃華様が流、夢主ちゃんQクラス探Qの物語自体を心底愛し大切にしていらっしゃるのが嬉しくて、そしてその溢れる愛情を感じられるこの小説を読めて本当に幸せです！気が向かれましたらまた彼らを書いてください。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ツキツキ - 癒璃華さん» 全て無事完結しましたね、おめでとうございます！！これ程に素晴らしい小説を書き上げ私たち読者に届けて頂き改めて感謝で胸が一杯…更にあぁあ流誕パーティーのリクお応え頂き感激で震えてます、ありがとうございます、よかったね流！サイドストーリーたくさん(感涙)続 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6b0a8b5fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒璃華 | 作成日時：2021年2月17日 19時
