レヴィアタン ページ4
「『となちきてちすち』・・・はあ?なんだこれ?」
「その謎を解くのが探偵であるお前の仕事だろう、宇髄」
殺された響凱という小説家は最近『鼓の鳴る家』で人気を博した人物だ。そんな人物の書斎はどんなものかと胸を踊らせて扉を開けてがっかりした。質素という言葉がぴったりだろう。殆ど何もない。ただ仕事で使うのか、机の上には少しばかり物が乗っていた。タイプライター、手帳、原稿用紙、電話。でもそれだけだ。
ところで今、宇髄さんたちがてんやわんやしているのはその質素な小説家が握っていたメモだ。メモには
____
安達 xxxx-xx-xxxx
菅原 xxxx-xx-xxxx
北山 xxxx-xx-xxxx
西田 xxxx-xx-xxxx
横澤 xxxx-xx-xxxx
____
という風にそれぞれの電話番号が書かれていた。そしてその下に例の『となきちてちすち』と書いてあったらしい。さっぱりわからない。ところで、
「ところで、ええと、警察の・・・」
「煉獄だ!」
「あ、はい。煉獄さん、このメモに書かれている人が容疑者ですか?」
「ああ、そうだ!だが響凱の元を訪れたのは安達、横澤、北山、西田、菅原の順番だそうだ。この5人はそれぞれ面識はない。菅原が死亡した響凱を見付けたが、菅原が殺していないとは言い切れない。ただ本当に殺していない場合もある。要するに西田か菅原が怪しいな!!!」
西田さんか菅原さん、どちらかが響凱を殺した。どっちなんだろう。取り敢えずその2人に話を聞きに行こう。そう思って立ち上がったとき、自分の足元をもっとしっかり見ていればよかった。ずるっと勢いよく滑った。
「あっ」
あーこれ床と接吻しちゃうやつですね。本当にツイていない。人生初接吻が床とだなんて冗談じゃない。でも、もうぶつかる!!
「え」
「む」
「あ」
何これなにこれなんなのこれ!?落ち着いて状況判断しよう。まず私が転びそうになって、煉獄さんが私の右手を掴んだ。それと同時に宇髄さんが後ろから私のお腹に手を回して後ろから包容されている・・・
「ああああ!!ありがとうございました!!もう大丈夫です生きてます!!!」
「それはよかったな!!!」
「生きてるって、だろうな。そんだけ元気だったらな」
恥ずかしいったらこの上ない。
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なるせ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!続編に移行しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年5月5日 1時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とってもとっても面白いです!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - クラゲさん» ですが鬼だったキャラは響凱同様、今後も一寸ずつ出していこうと思っています。それでもよろしければ、これからもよろしくお願いします。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - クラゲさん» コメント諸々ありがとうございます。本当に期待を裏切るようで申し訳ないのですが、ややこしくなってしまって私では書ける自信が無いので組織どうこうは今のところ考えていません。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ(プロフ) - コ〇ンだと、敵が黒の組織だから、この作品は無惨様と十二鬼月が敵になりそう…… (2019年9月24日 20時) (レス) id: 3962cab233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるせ | 作成日時:2019年9月23日 12時