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真っ暗な部屋で、ごくり、と善逸の喉が鳴った。
「ある女の人が1人で帰っていたの。その日は今日みたいに月が雲に隠れていたらしい。暗くなり始めて、その女の人は少し早く歩いた。それから角を曲がったときにね、誰かがとんとんって女の人の肩を叩いたの。女の人が振り向いた。でも、誰もいない。気のせいかと思ってまた前を向いたときに＿＿＿、」
「貴女の耳を頂戴〜！だろ。」
「ア″ーーーーーーーーーｯ！！！！」
「ちょっと宇髄さん！言わないでくださいよ！！私が言おうと思ってたのに！！」
「最近噂の話だろ。この辺のやつは大体皆しってんだろ。・・・この汚い高音出してるやつは例外だけどな」
「一昨日の人で何人目でしたっけ？」
そう聞くと宇髄さんは手で4を作り見せてきた。それから耳を押さえて床にうずくまって震えている善逸の肩をとんとんと叩いた。
「ア″ーーーーーーーーーｯ！！！！！」
「うるせえ近所迷惑だよ何時だと思ってんだ」
「理不尽すぎじゃない！？！？」
４：ルシファー ページ16
ルシファー
真っ暗な部屋で、ごくり、と善逸の喉が鳴った。
「ある女の人が1人で帰っていたの。その日は今日みたいに月が雲に隠れていたらしい。暗くなり始めて、その女の人は少し早く歩いた。それから角を曲がったときにね、誰かがとんとんって女の人の肩を叩いたの。女の人が振り向いた。でも、誰もいない。気のせいかと思ってまた前を向いたときに＿＿＿、」
「貴女の耳を頂戴〜！だろ。」
「ア″ーーーーーーーーーｯ！！！！」
「ちょっと宇髄さん！言わないでくださいよ！！私が言おうと思ってたのに！！」
「最近噂の話だろ。この辺のやつは大体皆しってんだろ。・・・この汚い高音出してるやつは例外だけどな」
「一昨日の人で何人目でしたっけ？」
そう聞くと宇髄さんは手で4を作り見せてきた。それから耳を押さえて床にうずくまって震えている善逸の肩をとんとんと叩いた。
「ア″ーーーーーーーーーｯ！！！！！」
「うるせえ近所迷惑だよ何時だと思ってんだ」
「理不尽すぎじゃない！？！？」
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