愛 の 運命 。4

Destiny 146 ページ2

それから、研修期間も終わり、
ようやく本格的な社会人生活が始まった。




廉「 上司女やった？ 」


『 男だった 』


廉「 あ？下心丸出しな
おっさんちゃうやろな？ 」


『 25歳の好青年って感じだけど 』


廉「 うわ、それの方が嫌や… 」



分かりやすく眉を下げて
落ち込んでる廉。

機嫌を損ねてしまったのか
そのまま背中を向けてしまった。




廉「 お前、ほんまに気を付けろよ
可愛いんやから 」


と、そっぽを向いたまま
急に爆弾発言するから、ずるい。




『 ただの上s……______ 』


全部言い終わる前に
廉に腕を引かれて、
そのまま廉の胸の中に収まった。



このドキドキ、伝わらないかな。




廉「 黙って 」


何にキレてるのか、
鋭く私を睨んで、唇を塞いだ。

表情と行動が伴ってないんですけど。




廉「 Aは俺のやから 」


『 そうだよ 』


廉「 絶対誰にも渡さんから 』


『 渡されても困るよ 』


廉「 可愛すぎてムカつく 」


『 うっさい 』



ぎゅうって苦しいぐらい抱きしめてくる廉、

こんなにも大好きなのに、
伝わってないのかな、って不安になる。


幼馴染だったときから、
ずっとずっともどかしかった。

近くにいるのに、好きなのに、
想いは全然届かなくて。



言わなくても分かる、なんて
そんな自惚れ通用しないんだ。

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