今日もカノジョは世界一可愛い！【Raul】 (ページ10)

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10話ページ10

むらかみ
『こことかどーう？』

あの日家に帰ってから自分でも調べたり康二くんから送られてきた情報を参考に良さそうな水族館を1つ絞って送ってみた。

すると時間も経たないうちにAちゃんから返信が来た。

AA
『いいね！すっごい楽しそう！イルカショー有名なところなんだね！」

そう！ここはインスタ映えとかでも有名な水族館で色々な映えスポットがあるみたいなんだけど、1番の見どころはイルカショーなんだって。

女の子ってショーとか、キラキラしたもの多分好きでしょ？だからこんなところが刺さるんじゃないかなって思ったら案の定だった。

しかも時間も経たずに返信が来たところがAちゃんが俺とのLINEを楽しみにしてくれていたのかなって感じがして、一層楽しいものにしてやるぞ‥‥‥！って気合いが入る。

そしてあっという間に1週間が経ち彼女との約束の日を迎えた。

初めてあった駅の改札前が集合場所だ。

俺の格好といえば前と同じ洋服一式を身に纏っている。
だってこれ以外の女の子の服持ってないんだもん。

膝上のデニムのミニスカートに黄色いフリルのブラウス。足元はサンダルだと絶対痛くなるからコンバースのスニーカーで。
あとはセミロングのウィッグを被って仕舞えばほら、舞子ちゃんが完成した。

今日も髪型メイクともにしょっぴー監修の元、準備を整えてそのまま向かった。

なぜか前回よりもしょっぴーのメイクの知識が増えていてちょっとビビったけど。俺こそ友達の新しい扉開いちゃったかもしれない。

約束の時間の10分前くらいに到着すると既にAちゃんが立っていた。

足首まで丈があるノースリーブワンピース。
小さいお花柄が彼女の雰囲気と相まってすごく似合っている。

お店の窓に映る自分の姿をチェックして前髪を整えていたり、彼女もすごく楽しみにしてくれているんだろうなっていうのがもう伝わってきて、俺は走って彼女の元へ向かった。