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「違うよ、ここはtakeじゃなくてleave 」
「は?伝言を残すってtake a messageじゃねーの」
「そうとも言うけど…この場合はleaveなの」
「あーー意味わかんね」
白襟のシャツが眩しい
隣の席は窓に近い一番端っこの席で、太陽からの光がおろしたての夏服に反射してより白く見える
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「てか、あっちぃ……せんせー、カーテン閉めていい?」
「おー、皆がいいって言うならな」
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あ、反射…なくなっちゃった
クラスメイトの意見を聞かずしてシャッと勢いよく閉められた薄黄色のカーテンがこの空間を少しだけ暗くする
…
「ん?あ、嫌だった?」
「ううん、嫌じゃないよ」
「そ。で、何だっけ」
「続きここから。May I speak to Ms. Smith?
Sorry, She is out now.
Would you like to leave a message?」
英語は嫌いじゃない
いつか絶対役に立つし、他の国の言葉を喋れるってなんかかっこいい。
…そう思わない人も中にはいるけど
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「はー?だからなんでleave なんだよ
ってかなんでメアリー不在なんだよ、オフィスいろよ」
まぁ、疑問をもつほどわからないってことが分かるぐらいにやらないよりはましだけど
…先に進まない
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『はーい、チャイム鳴ったから終わりな
次回の授業の最初でどこかのペアに発表してもらうから』
「えっ」
「マジかよ、、、」
「ちょっ、続きやらないと当たった時どうするの!」
「あーー、明日までには完璧によめるようにしてくるからっ。じゃ!」
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中学生の頃の君が居る
___“Hello”
あぁ、そうか…これは夢か
___“Can I take a message?”
YES
伝言をどうぞ
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あれ?そういえば…
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あの日、なんて言ったっけ?
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時