侍ちゃん【銀魂】【ヒロアカ】

７- 襲撃！ヴィラン連合！ ページ30

緑谷side




緑谷「あっ、おはよう吉田さん！」


『……ん』








教室に入ってきた吉田さんは、いつもとは違うオーラを漂わせていた。





沈んだ表情。



目の下には酷い隈ができている。




普段なら返してくれる挨拶も、今日は目すら合わせてくれない。













轟「緑谷、」





教科書を引き出しに入れていると、背後から轟くんに呼ばれた。




緑谷「えっと…どうしたの？」


轟「…今日のA、なんか元気なくねぇか」







やはり轟くんも気になるのだろう。




昨日は上鳴くんにいちご牛乳を買ってこいと脅していたのに、今日は誰とも話している姿を見ていない。









轟「さすがに本人に聞くのはダメだと思うんだ」


緑谷「え…どうして？」




轟くんは珍しく顔を歪めて言った。







轟「さっき、爆豪が話しかけに行ったんだ」


緑谷「う、うん」


轟「それで……」










＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





爆豪「おいA、テメェ昨日はよくも…！！」


『……あ？』


爆豪「あ？じゃねぇ！！とぼけんじゃねぇぞクソ女が！！」


『先に足引っ掛けた爆豪が悪ィ』


爆豪「仕返しでいちご牛乳ぶっかけてきたテメェも悪ぃだろ！！」











((…ﾄﾞｵｫﾝ!!!!





『……もうダルいから、席座りなよ』











＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






轟「……っていう会話をしてた」


緑谷「あぁ…だから壁に穴空いてるんだ……」




吉田さんの席の方を見ると、ボロボロに崩れている壁が目に入る。






轟「俺も話しかけたら、あの壁みてぇになるかもしれねぇ…」


緑谷「マ、マジか…」





























.


授業中、吉田さんは頬杖をついて黒板を眺めていた。





先生に注意されても華麗にスルー。



見ているこっちがヒヤヒヤしたものだ。





















麗日「Aちゃん、今日体調優れてないん？」





4限目が始まる前の休み時間、麗日さんが吉田さんに疑問をぶつけた。




麗日さん！！
せめて壁のようにはならないで…！！()















『……昨日、ライ…何とかが届いたんだ』


麗日「LINE？」


『そうそれ』












『なんか、甘党で天パの万年金欠野郎から来たんだ…』






吉田さんの知り合いって、相当変わった人が多いんだね……



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