両面宿儺2本目 2 ページ8
朝、五条に起こされた。
『はぁ』
なんだか体が重い。全身が怠いというか、気分が悪い。
洗面所を教えてもらって顔を洗っている間や、車までも体の怠さが治らない。
「大丈夫？体調悪い？」
隣に座った五条が問いかける。
『はい。なんだか、体がだるくて、気持ち悪い』
目を瞑ったまま答えた。
車の少しの揺れですら吐き気を誘発するからしんどい。
駅に着いて車から降りようとしてもAが動かない。
「A？」
五条が椅子に片脚をかけてAを覗き込む。
顔が赤く、呼吸も苦しそうだ。
「Aちゃん聞こえる？」
返事は無い。
「参ったな。こんな状態で帰すわけには行かないよなー。しょうがない、伊知地、高専に戻ろう」
硝子に見せた結果、原因不明、おそらく両面宿儺を取り込んだため、体が炎症反応を起こしているのではないかと言われた。
「このまま死ぬ事もあり得るけどね」
「…そっか」
Aが目覚めたのは2週間後。
意外にもけろっとした顔でベッドに座っている。
『こんな展開前もあったような』
「おはよー。2週間ぶり」
『はぁ、高校生活は3年しか無いのに。半分寝てるんじゃないかな』
「特級呪物飲み込んでそれだけで済むならありがたいけどね」
『たしかに！五条さん、さっさと帰りましょう。お母さんに会いたい』
「僕の事は先生って呼んで。これから君の先生になるわけだし」
え、こんなチャラチャラした人が先生？
『不安になってきた』
「どういう意味かな？」
にっこり良い笑顔。
『いや、別に？』
帰って、お母さんにあれこれ聞かれた。
五条先生の説明ではこうだ。
私には呪霊がずっと前から見えていた。けれど親に心配をかけまいと言っていなかった。
だが、年々呪霊に襲われる事が多くなり、困っていた。
そこで、そういった人達に呪霊に対抗する術を学ばせて社会で生きていけるようにするため、こちらの学校に来ないかとスカウトに来た。
そこで五条先生が現れた日は呪霊により私が大怪我を負ったため、専門の医師に診てもらい、療養していた、という話らしい。
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Pistachio(プロフ) - 夜叉さん» コメントありがとうございます^ - ^ 最新あたりまで読んでみてください。もしかするかもしれません…。 (2022年12月14日 2時) (
レス) @page39 id: ad32aa8751 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - メッサ面白いです！できればこのまま恋愛になって… (2022年12月13日 14時) (レス) @page19 id: 3e838afaa3 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 様々さん» なんか聞いたことあるなーって思ってました笑 でも何でしょうね？思い出せないです (2022年1月6日 21時) (レス) id: b8e9a9f876 (このIDを非表示/違反報告)
様々(プロフ) - 『両面宿儺2本目』を読んで｢バーリアっ｣に聞き覚えがあり、笑ってしまったw (2022年1月5日 19時) (レス) @page7 id: 746ca4e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 華苗さん» おわー！すみません！私の中の夢主ちゃんの名前です！この作品内では文香ちゃんにしてました。お恥ずかしい。直しておきました！ご指摘ありがとうございます！ (2021年12月2日 9時) (レス) id: c8f62262c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2021年1月2日 21時
