両面宿儺と女子高生の日常！2【呪術廻戦】

三つ子のバレンタイン3 ページ33

とりあえず見つかったらヤバいので相手の手を引いて物陰に身を潜める。


「なんか…タイミング悪いね」

『いや、本当にね。なんで兄の告白現場に居合わせなきゃいけないの？』


「悪いが覚えていないな。この時期女が有り余っているのだ。少し時期を変えよう。こちらから声をかける」

宿儺の最低な返答に戸惑いつつ頷いた女の子。


ちょ、ちょ、ちょっと待て。それで良いの⁉なんでこいつモテるの⁉訳わからん！



そう考えている間に女の子が走って行った。幸いこちらには気付いていない。


それを見届けてから宿儺はゆっくりと歩き出す。


『もうちょっとこっち寄って。バレちゃうから』

できるだけ陰に隠れる様に相手の腕を引っ張ると、
「ちょっと…！」と声を出すから口を塞ぐ。

宿儺はそのまま行ってしまったため、力を抜く。


『はーっ、よかった』

「ねぇ、ちょっと、近いっ」

困って下を向きながら赤くなった相手。


『え⁉ごめん！私家族男しかいないから普通だと思ってた、けど…』


割と家ではこんな感じだけど？いや、本当申し訳ないね、この人良い人そうだな。



「俺、虎杖の事好き。付き合って」



うっわー！面と向かって言われると照れる！



『ん、でも、私、あなたの事知らないし』

「あ、そうだよね！っと、俺、永瀬瑞樹。虎杖とは一緒のクラスで、虎杖の事も見る機会あったんだけど、虎杖が優しい子だなって」

早口で話していく永瀬を止める。


『ストップストップ！ちょっと待って！照れるから！あと虎杖ってどの虎杖？虎杖3人いるけど？』

「あ、ごめん。宿儺と同じクラスでたまに…Aの事見てた」

『うん。でも、私あなたの事全然知らないから。とりあえず友達からで良い？もちろん、付き合う事を前提として。そう…だな。ホワイトデーには答え出すから』

「それでお願い。…嬉しいよ。ちゃんと考えてくれて」

『…そりゃあ宿儺とは違うし』


「誰と誰が違うって？」

後ろから声が聞こえた。


『す、宿儺⁉』

「よう。部活中だろう？サボりか？」

『いや、それは、その‥…っていうか普通こういう時声かける？』

「人の逢引きを覗き見した奴が何を言う」

『え⁉なんで知ってるの？』

「馬鹿め。俺を騙せると思うなよ？」

『あー！もういい！行こう、永瀬君』

永瀬と一緒に宿儺から逃げる。

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