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宿儺の受肉、目撃3 ページ26

『ん〜、クラスの仲は良かったよ。仲良い友達もいたし。本当は高校も一緒だったんだけどね』

「そうか。特級呪物さえ食べなければな…」

『うん…。でも、宿儺といるのそんなに嫌じゃないよ』

「…猫羽、その考え辞めた方が良い。両面宿儺は呪いで、情なんてものはない。今は器だから死にはしないと思うけど」


それを生得領域から宿儺は黙って見つめる。


鋭いな。Aの性分なのかはわからんが、俺に対して好意的ともとれる発言が多い。

都合が良いが、それで苦しむのは(コイツ)だ。まともな感覚の呪術師もいたものだな。



『うん。そうだよね』

そう言って窓の外を眺めるAの表情は見えないけれど、声はいつもより小さくて弱々しく感じた。


がっと腕を掴まれる。

『ん?どうしたの?』


普通の表情だった。


「お前、消えないよな?」

伏黒の焦ったような雰囲気にびっくりする。


『??? たぶん?』

「悪い。変な事聞いた」

夕焼けのオレンジ色に溶けるかと思った。


「そろそろ生徒も帰る頃だろ。行くぞ」

『うん』


教室内に誰もいない事を確認し、Aは廊下を見張る事にした。


「わかりそうだ」

『よかった』


玉犬を追っていくと小さな花屋を経由して病院へ向かった。


『誰かのお見舞いかな』

「かもな。そんな時に悪いがさっさと回収して帰ろう」



ここからは全ての階を総当たりになるが、Aが上から、伏黒が下から探す事にした。

少しすると「見つけた」と連絡が入って下に降りる。



箱が伏黒に投げ渡されたところだった。

『あ、虎杖悠仁君だ』

「誰?」

『猫羽A。伏黒と同じ学校なんだ。呪い、とか言われても信じられないよね。私は状況が状況だから信じざるおえなかったけど』

病院で呪霊に追いかけられたこと、宿儺のことを思い出す。



「中身は⁉」

伏黒が虎杖につめ寄る。


「だァから先輩が持ってるって‼」

「そいつの家は⁉」

「知らねぇよ。たしか泉区の方………」

「なんだ?」

「そういや今日の夜、学校でアレのお札剥がすって言ってたな」

『やば…』

無意識に口から漏れていた。

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Pistachio(プロフ) - 夜叉さん» コメントありがとうございます^ - ^ 最新あたりまで読んでみてください。もしかするかもしれません…。 (2022年12月14日 2時) (レス) @page39 id: ad32aa8751 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - メッサ面白いです!できればこのまま恋愛になって… (2022年12月13日 14時) (レス) @page19 id: 3e838afaa3 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 様々さん» なんか聞いたことあるなーって思ってました笑 でも何でしょうね?思い出せないです (2022年1月6日 21時) (レス) id: b8e9a9f876 (このIDを非表示/違反報告)
様々(プロフ) - 『両面宿儺2本目』を読んで「バーリアっ」に聞き覚えがあり、笑ってしまったw (2022年1月5日 19時) (レス) @page7 id: 746ca4e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 華苗さん» おわー!すみません!私の中の夢主ちゃんの名前です!この作品内では文香ちゃんにしてました。お恥ずかしい。直しておきました!ご指摘ありがとうございます! (2021年12月2日 9時) (レス) id: c8f62262c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Pistachio | 作成日時:2021年1月2日 21時

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