両面宿儺と女子高生の日常！2【呪術廻戦】

宿儺の受肉、目撃1 ページ24

これは“もし虎杖よりAちゃんが先に高専に入学して虎杖の受肉に立ち会ったら”というifストーリーです。
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「ぶん殴りますよ」

伏黒が電話を切った。


『先生なんて？』

「指を回収するまで帰ってくるなって」

『…あ、そう。じゃあ、帰るか』

「待て。賛成だが、被害が出てからじゃ困る。探すぞ」

『伏黒って先生より老けてる気がする。気苦労絶えないね』

「ほんとにな！」

なぜこんな事になったかといいますと。


両面宿儺の指があるとの報告を受け、回収するだけなら1年だけで十分、との五条の判断により、転入間もない猫羽と入学間もない伏黒がはるばる仙台まで来ております。

百葉箱に指はありませんでした。以上。




『宿儺〜』

反応なしって事は寝てるか興味無いかだな。


『ダメ。宿儺寝てるかも』

「クッソ。特級呪物なのに気配が全然わかんねぇ」

『ごめんね、私気配に鈍くて』

「気にするな。転入間もないお前にこんな任務任せてる馬鹿が悪いだけだ」


トイレ、理科室、家庭科室、音楽室…。その時間に生徒が使っていない教室を手当たり次第物色するも指らしき物は見つからない。



校内を散策していると放課後になったのかざわざわし始めた。


「急げ急げ！先輩に怒られる！」
「ホームルーム長っ！」
「ねー、帰りカラオケ行かね？」

様々な声が飛び交う廊下。


この学校の生徒を見ながらもうこんな日常はやってこないのだと思うと少し胸が痛い。


「どうした」

『なんでもないよ』



校内を2人で歩きまわっていると校庭に出る。


とんでもない砲丸投げの記録を出して帰って行く男子高校生もいた。

その高校生とすれ違った時、伏黒が声をかける。

が、とんでもないスピードで走る男子には聴こえていなかったらしくそのまま行ってしまう。



『はや。どうしたの？あの人持ってるの？』

「可能性が高い。気配が強くなった」

『どうしよう。あんなの追いつけないよ』

一応その人の方を見るも姿は見えない。

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