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Aは昼、鬼舞辻は夜、青い彼岸花を探すが見つかる気配は無く、困り果てていた。

鬼舞辻は今も表向きは体調が悪く、外には出られないと周りには言っておき、基本的に貴族同士の付き合いは断っていたが、文はどうしようもなく届いていた。


『またずいぶんと届いていますね』

Aは紙の束を見ながら笑う。


鬼舞辻は和歌なども上手なので前から文が多く届いていた。今は昼どうせ外に行けないならと文を返しているが如何せん、量が多い。


「ああ!こんなものやっていられん!貴族の嗜みなどどうでもいいわ!」

ついにキレた鬼舞辻をくすくすと笑いながらみるA。


『そうおっしゃらずに。この身分の方はみんなこんなものなのですから』

「…そういえば、Aは文は書かないのか?送られたこともないが」

『屋敷に帰ってから返事をお書きしています。無惨様とは毎日会っているのですから文を送る必要などないでしょう』

「まぁ、そうだな」

『送り合ってみますか?』

「これ以上文を増やすな。面倒だ」

げんなりとした顔でAをみた。





次の日、鬼舞辻が文を整理しているとAからの文があり、ため息をつき、嫌々ながら読むとAが許嫁になった経緯は鬼舞辻がねだった事だと知っていると書いてあるものだからひっくり返る勢いだった。



『無惨様、文、ご覧になられましたか?』

カッと顔を赤くした鬼舞辻はすっと文をAへ渡す。


くすくす笑いながら文を開けると「ふざけるな」と大きく書かれている。

これにはAも思わず吹き出した。


『なぜしっかりお返事を書いてくださらないのですか?』

「これ以上手間を増やすな。…なぜ知っているのだ」

小さな声で聞く。


『だって、貴方のお母様とお話しした時に偶然耳に入れました』

「くそっ」

鬼→←誘い



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Pistachio(プロフ) - YUIさん» 鬼達の過去がいいんですよね〜!一緒の人がいて嬉しいです! (7月30日 1時) (レス) id: 2e787d1fce (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 私も鬼推しなので気持ちがものすごく分かります!!! (7月16日 8時) (レス) @page12 id: 1121998891 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - マリイ(七海建人の嫁)さん» 無惨様いいですよね!私も好きです! (2022年10月28日 11時) (レス) id: 21768fa7fc (このIDを非表示/違反報告)
マリイ(七海建人の嫁) - 無惨様〜 (2022年10月26日 18時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 彼岸花さん» ひえ〜、ありがとうございます!コメントとっても嬉しいです(*'▽'*) (2020年5月20日 21時) (レス) id: 9b1df12146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Pistachio | 作成日時:2019年12月27日 15時

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