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贈り物2 ページ3

結局あれだけでは女中に贈るような物になってしまうと思い直し、さらに鏡を買った。


今思えば許嫁として数年を共にしているがAの好きな物を1つも知らないことに多少腹を立てた鬼舞辻だった。


屋敷に帰り渡そうと意気込んで部屋へ行くが既にAは帰った様子。



明日渡せばいい。どうせ明日も来るのだから。





「ゴホッ」

『無惨様、昨日は大層はしゃがれたのですか?』


昨日体調が良かったのに今日は熱を出した鬼舞辻に困った表情を浮かべるA。


ぎゅっと手拭いを絞って鬼舞辻の額に乗せる。



「…A。あそこの棚の1番下」

普段より掠れて若干低い声だった。


『はい』

返事をして立ち上がり棚を開けると可愛らしい鏡と見慣れない何か。


「贈り物だ」

首を傾げるA。


『どなたからどなたへの?』

「私からお前へだ」


それを聞いたAはまじまじと鏡を見つめる。金で作られたのか塗られているのかはわからないが金色で装飾された鏡。と、容器に入った何か。


『素敵な鏡ですね…。きっと高価なものだったでしょう。時に無惨様、もう1つのこれは何でしょうか』

ずいっと容器を差し出す。


「それは、お前が毎日水仕事をするから手が荒れると思ってな。水仕事の後にそれを手に塗ると多少手荒れが防げるらしい」

『もっと水仕事をさせるおつもりですか?』

くすくすと笑う。


「いや、…そんなつもりは。と言うかお前が辞めればいいだろう」



実際にはこのザマなのでなんとも言い難いが。



『辞めろだなんて。私が好きでやっていることですのでお気遣いなく。それにしても私のことを気にかけていらっしゃるのがとてもよく伝わりました』

ふとAの顔をみるととても嬉しそうに笑うものだから思わず魅入ってしまった鬼舞辻。


『ありがとうございます』

余命→←贈り物



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Pistachio(プロフ) - YUIさん» 鬼達の過去がいいんですよね〜!一緒の人がいて嬉しいです! (7月30日 1時) (レス) id: 2e787d1fce (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 私も鬼推しなので気持ちがものすごく分かります!!! (7月16日 8時) (レス) @page12 id: 1121998891 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - マリイ(七海建人の嫁)さん» 無惨様いいですよね!私も好きです! (2022年10月28日 11時) (レス) id: 21768fa7fc (このIDを非表示/違反報告)
マリイ(七海建人の嫁) - 無惨様〜 (2022年10月26日 18時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 彼岸花さん» ひえ〜、ありがとうございます!コメントとっても嬉しいです(*'▽'*) (2020年5月20日 21時) (レス) id: 9b1df12146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Pistachio | 作成日時:2019年12月27日 15時

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