価値観の違い2 ページ15
「へぇー。髪と神をかけてんのかな」
フィンクスの発言にAは笑い出した。
『あははぁ♠“髪の守護する一族”かぁ。なかなかだね♦』
言葉の端々に相手を小馬鹿にしたようなニュアンスが含まれていて、フィンクスはギリッと拳を握って立ち上がった。
「おい、馬鹿にしてんのか？」
『え〜、違うよぉ？』
Aはチラリとフィンクスを横目で見て、ニヤニヤしながら窓のない窓枠へと視線を移した。
言葉で否定しても明らかに馬鹿にしているとわかる。
「テメェ、」
「やめとけやめとけ。コイツの言葉にいちいち反応してたら朝になっちまうぞ」
ノブナガがケラケラと笑いながら言った。
『そうそう。子どもの戯れだと思って受け流してよ♠』
「テメェは黙ってろ！」
フィンクスがイラついてどかっと座った。
『恐い恐い♡』
ノブナガは案外、気まぐれで時に可愛らしく、時に生意気なAが気に入っていた。
それはフィンクスも同じだった。Aは甘え上手なところがあり、頼られるとつい妹のように世話を焼きたくなってしまう。
フィンクスの場合煽られるとすぐに乗ってしまうのでAは敢えて煽っているのかもしれない。
『でもさ、本当に馬鹿になんかしてないよ？納得したよ。ごめんね？』
あっさり真面目に謝ったAにどうにも反応しづらいフィンクスは小さな声で「おう」と呟いた。
先程のやりとりにケタケタと笑いながら興味深そうにAへ話しかけるノブナガ。
「お前、一応この中じゃ新入りだ。怖くねぇのかよ？」
『？ 何が？』
「ここにいる全員お前の敵になる可能性もあるだろ」
その言葉にニィッと唇を吊り上げるA。黄色の瞳がギラついた。
『それもまた一興♡』
「あっはっはっはっはっは！おもしれぇなぁ！この中ではまだまだ弱いのになぁ！」
『ふふふ。わかってるよ。でもそれは単純に念で比べた時の場合だろ？オーラ量で負けるつもりはないし、頭脳戦を含めるならフィンクス程度に負けないよ♠』
何気なくフィンクスを弄るも今回は乗ってこなかった。
『それに、…いっそ敵になってしまえば本気のバトル、できるだろ？』
何を想像したのか恍惚とした表情で身をよじるAは、14、5歳の少女とは思えない色気があって、そんなところもまた魅力的である理由だった。
ただ、今の会話内容でそんな表情をすることがあったかは甚だ疑問ではあるが。
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Pistachio(プロフ) - ユーリンチーさん» コメントありがとうございます！こっちは息抜きに書いているものですが面白いと言って頂けて嬉しいです！しばらく忙しくなるので更新できないとは思いますがちょっとした息抜きに書いていきたいと思います！ (2020年1月21日 20時) (
レス) id: dc3532627f (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 初コメ失礼します! とっても面白いです！！更新待ってます！！ (2020年1月20日 22時) (レス) id: 2fb14d05c2 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 孤歌さん» またまたコメントありがとうございます！反抗期！いいですね！自分は反抗期があまりなかったので友達に話を聞いたりネットで調べて書いてみたいと思います。ただ、更新めちゃくちゃ遅いと思うので気長に待って頂ければと思います！ (2020年1月19日 1時) (レス) id: dc3532627f (このIDを非表示/違反報告)
孤歌 - 気が向いたらお願いしたいリクエストなんですけど・・・夢主ちゃんに急に反抗期が来て、ヒソカが頑張って仲を取り戻そうとする……的なやついいですかね？あ、戻し方は何でもいいですよ！第三者でもヒソカが色々やっても…。息抜き程度でいいのでお願いします(^-^)v (2020年1月18日 18時) (レス) id: e9109ef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 明里香さん» うわー！ご指摘ありがとうございます！そして同時に恥ずかしい…。しっかり読んでいただき有難いです！ (2019年8月14日 17時) (レス) id: 6b5b204f97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2019年4月8日 0時
